m2TVが届いたので、さっそくいじくってみた

Mac OS X用の地上波デジタルTVチューナー「m2TV」をメーカーから借りた。AppleScript系Blog「AppleScriptの穴」でいろいろいじくった結果を掲載しようという話で、広報に電話して企画書を送って貸していただいた次第。 

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ソフトの最新版をメーカーのホームページからダウンロードして、インストールしてハードウェアをUSB経由で接続。アンテナをつないだら、あっけなくテレビが映った。m2TVのハードウェア本体も薄くて軽いし、ほとんどB-CASカードが大きいから仕方なくこのサイズになっていますよ、的なたたずまい。小型のカードに変われば、きっと大幅な小型化も可能になるだろう(その前に、B-CASの存在自体が、、、、)。 

しかも、ワンセグチューナーよりも視聴時のCPU負荷は小さく、17インチMacBook Proだと「あーー、これでテレビ見られるっていいかも~」という、なかなかよさげな感じ。あのワンセグ視聴時の不安定さはなんだったんだろうか、きっと製品そのものがダメだったんだろう……そう思わせるひじょーに安定した視聴感。これなら、録画しようという気になる。 

さすがに倍速液晶を積んだ本物の地デジ液晶TVに勝てるわけではないが、巨大すぎるTVよりも安心して見られる気がする。あと、MacBook Proなのでスピーカーがいい。液晶テレビ内蔵のスピーカーの音を遠くから聴くよりも、MacBook Proの手元にあるスピーカーのほうがいい感じだ。 

はっ! ついつい、テレビに見入ってしまい本来の目的を忘れてしまっていた。視聴用のアプリケーション「m2TV」のAppleScript用語辞書を確認……ない。辞書はない。予想はしていたが、やはりなかったか。 

最新版のアプリケーションにはAppleScriptが同梱されており、これをMail.appのルールとして登録。メール受信時に特定のSubjectだとこのルールを実行。添付のAppleScriptを実行すると……メールの本文を取得して、このm2TVにほげほげっとした生AppleEventで命令して、本文に書いた内容を解析して録画を行うらしい。 

iEPGの録画予約ファイルをメールに添付しておくと、受信時に添付ファイルをオープンして、ファイルオープンのイベントを利用してテレビ録画予約……といったやり方を予想していたので、それよりはまだいい。単に開発者がAppleScript用語辞書の書き方を知らなかっただけなのだろう。 

アプリケーションの中身を開けて、誰が作ったものなのか調べてみたくなった。 

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結果はすぐに出た。Info.plistに「com.makie.MacTV」と書いてあった。マキ・エンタープライズだ。アプリケーション同梱のドキュメントにも、ちゃんと「(C) 2008-2010 MAKI Enterprise INC.,」と書かれていた。 

わざわざ地デジのTVがあるのにMacでTVを見たいというのは・・・他の部屋で見たいとか、iPodやiPhoneにエンコーディングして見られるとよいのだが・・・国内PCメーカーのソリューションだとiPodとかiPhoneに転送して見られたりはしないので、そのへんがどーにかなるといーのになーーーと思っていた。 

このm2TVという製品の機能をじっくり調べてみたが、録画したデータはQuickTime Playerでオープンできたりはしないし、アプリケーション自体にQuickTimeに変換する機能はない。 

なので、いろいろな経路からm2TVに録画予約の命令をリモートで投げることはできるのだが、現在録画予約されている内容をリモートで確認したりできないし、予約する際に時間帯がぶつかっているといった確認が行えない。 

そういうAppleScript系の命令が実装されるとよいのだが………。

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