先日の「Back to Mac」イベントで詳細が発表されたので、自分の予想とどこが違ったのか、実際に検証してみることとした。予想が合っていた箇所もあれば、外れた箇所もある。どのように外れ、その裏にはどのような思惑や状況があるのか推測することは重要だ。
■iLifeの答え合わせ
64ビット化しなかったのは予想外。ただ、64ビット化しても表現力が増すとかそういうことはないし、32ビットのCoreDuoのマシンも相当数存在しているので、まだ64ビット化するほどのメリットがないという判断なのだろうか。
iPad/iPhoneとの連携を行って生産性や操作性を増すという方向性は、打ち出されなかった。Appleが「そこまでやる必要はない」と考えたのか、それとも「(コンシューマ向けiLifeアプリで)複雑さが増すことは得策ではない」と考えたのか……あるいはその両方なのかもしれない。
なんにせよ、従来の半額程度の値段なので……各ソフトウェアでピンポイントの機能を充実させてきたという印象。
・iPhoto
当たったとはいいがたい状況。あまりいじくってこなかった。
・iMovie
当たったような気はしないが、「ムービー編集機能に重点を置いてきた」ということはいえるように思う。
・GarageBand
練習機能を強化。まじめにソフトウェアを発展させたという印象。
・iDVD/iWeb
機能据え置きという路線は当たっていた。
■iWorkの答え合わせ
製品を出してこなかったというのは……もしかしたら、Mac App Storeで単品で発売することを目論んでいるのかもしれない。ユーザーにMac App Storeの利用を促進するということと、Mac App Storeの目玉にしたいという思惑があるのかもしれない。
ただ、iWorkの3つのアプリが組み合わさったパッケージというものも、残すことになるものと見ている。会社などで購入するのに、オンライン購入というのは相性がよくないだろう。
Mac App Storeのようなものについては、重要性を主張していたが……それが実現するまでには随分と時間がかかっている印象がある。