たびたび、「A4搭載のiPhoneが出たら買う」と言っていたが、とうとう年貢を納めることにした。
あまり携帯電話という存在が好きではなかったため、iPhoneに対しても積極的になれなかった。
(日本国内で発売された)最初のiPhone 3Gは冗談のようなもので……iPhone 3GSになってもまだ「イマイチ感」があった。
iPhone 4は、はじめて「これならいいかも」と思えるスペックを備えていた。
しかし、「iPhone自体の製品の成熟度」以上に、私をiPhoneから遠ざける要素があった。(私の)指の太さである。
▲人差し指でもこのサイズなので、正直、iPhoneで文字入力はつらい
iPod touchが出たてのころ、試しに(奥方様の)touchを使ってみたのだが……とても小さくて、指の太い私にはうまく使えないことが多かった。とくに、文字入力は絶望的だった。
それから時はどんぶらこと流れ、「でっかいiPod touch」であるところのiPadを日常的に使うようになり……iOSの使い方にも慣れ、App Storeからさんざんアプリも購入し……iPhoneに対しても「入力がダメでもソフトウェアプレーヤーとして動いてくれればいいや」ぐらいの割り切りができるようになってきた。
加えて……使っていた携帯電話(というかPHS)が壊れてきて、そろそろ変えなくてはならなくなってきた。
さらにさらに……奥方様が夫婦一括でのiPhone 4導入を主張。これには、携帯電話のメーラーではスパムメールの除外や受信拒否などを柔軟に行いにくい、ということが理由だった。新しいデジタルオモチャとして興味があった、ということもある。
かくして、ふと池袋のLABIヤマダデンキの前を通ったら、店頭在庫アリとのことだったので、夫婦そろってiPhone 4を導入。
いまさらながら、使った感想。
(1)電話機としての性能(とくに音質)はいい評判を聞かなかったが、そうでもないと感じた。SBの安物携帯電話と通話すると、iPhoneではなく安物電話のほうの電話器としての性能が低いために音が悪く聞こえることがあった。電波のカバー率は悪くはないが、街中でも「どうしてもここではつながらない」という落とし穴的なエリアが存在するようだ
(2)「小さいiPad」としては、それほど悪くない。ただし、産経新聞の内容をiPhone 4で読みたいとは思わない(iPadで読みたい)し、マンガもiPhone 4ではどうかと思う。また、iPadのIPS液晶がよすぎて、iPhoneだと写真ビューワーとしてはいまひとつだと感じた。iPadに電話機能がついていればいいのに、と真剣に思っている
(3)バッテリー寿命は、メールのプッシュやら何やらをオフにしまくり、画面の明度を落としまくれば1日もつ感じ
(4)内蔵のGPSにはたいへんお世話になっている。旅行先で奥方様のご両親ともども遭難しなくて済んだ
(5)枕元にMacBook ProとiPadとiPhone 4を並べて充電している姿は、なんとも間抜けな感じがする
(6)Universal Dockの部品がiPhone 4と一緒についてくるものだとばかり思っていた。携帯電話屋だと意外と取り扱っていなくて困る
というところだろうか。