データの移行で忙殺されていたが、ようやく落ち着いて新マシンを使ってみる余裕が出てきた。
■ディスプレイ
前のMacBook Proよりも画面のドット数が増えた。1680×1050から1920×1200ドットに増加。画面の物理的なサイズは17インチのままなので、ドットの大きさが小さくなったわけだ。
「ドットが小さすぎて字が読みにくいのでは?」
と、少々心配していたのだが、結果からいえばまったく問題なかった。プログラミングでも問題ないし、Webの閲覧でもまったく問題ない。
むしろ、発色がきれいになったとか明るいとか、そうしたプラスの面が大きいように感じる。ノートなのでディスプレイを替えるためにはマシンごと買い替えるしかないわけだが、買い替えてこれだけディスプレイで満足感が得られたマシンも珍しい。
■バッテリー
公称8時間とも9時間とも言われる驚異の長時間駆動を誇るMacBook Pro。たしかに、表示されるバッテリー駆動時間は7時間以上といったところだが、急に増えたり減ったりする。
バッテリー駆動時間の計測については、まだ慣らし運転が不十分なため、充電→放電を繰り返すことが必要のようだ。学習を経て最適化されていくものと見る。
■キーボード
MacBookでおなじみの(間が空いた)アイソレートキーボードになった。前のMacBook Proでは、購入直後はキータッチがこなれておらず、かなり硬かった。1年ぐらい使い込んでいくうちに、ひじょーーーーになめらかにタイピングできるようになった。あのキーボードを手放すことは惜しかった。
この新マシンのキーボードは……購入直後の状態にしては柔らかなタッチで好感が持てるのだが……高速に打鍵すると大きな音が出る(前のキーボードが静かすぎただけかもしれない)。
喫茶店や電車の中で使う場合には細心の注意が必要になるかもしれない。使い込んでいけば静かに打鍵できるようになるものと信じたい。
ちなみに、MacBook Proのお約束で……キーボードのライトが光って暗いところでも文字が読めるようになっているが、これも古いマシンより明るく感じる。地道に改良が加わっているようだ(ちょっと照明を落としぎみの喫茶店でも光っている。しかも、光っていることが感じられる)。
■発熱
畳の上で使うといった場合に、前のマシンでは放熱グッズを併用しないと放熱が間に合わず、辛かった。
新マシンではとくに文章打ちをするぐらいでは放熱グッズの併用は必要ない。だいたい、そのぐらいではぜんぜんCPUに負荷がかかっておらず……熱くならない。
このマシンにどーやったら本気の仕事をさせられるのか、まだ試行錯誤しているところだが、前のマシンでは全能力をしぼり出していた処理が余裕で動いてしまうので、フル稼働時の発熱といったものは体感できていない。
■筐体
このモノコック筐体というか、ユニボディ筐体のマシンははじめてだったのだが、見た目はひじょーにいい。ただ、傷つきやすいとか落とすとへこむとか、過信は禁物ということも聞いている。
マシンの分解は行いやすいはずだが、ネジ穴の方向が3次元的というのだろうか、ちょっとこれまでに体験したことのなかった方向に穴が開いているので、最初は面食らった。
購入直後は手触りがよろしくなく、ざらざらした感触だったのだが……これは、じきに角がとれていくことだろう。
■処理速度
もう、画面+バッテリーあたりで十分な満足度を得られてしまったのだが、このマシンは当たり前のことだが高速である。
まず、起動して驚いたのが、
「CPUコアが4つに見えるよ!(^ー^;;;」
物理的にはCore 2 Duoと同じで2コアしかないのだが、HyperThreadingで4コアに見える。アクティビティモニタでグラフが4コア分表示されてどよめいてしまった。
さまざまな超重量級のAppleScriptを繰り出して、どれだけ本気の仕事をさせようとしても……すべてのコアが100%に達しない。半分ぐらいいったらすごいね、ぐらいの余裕がある。
正直、CoreDuoからCore 2 Duoに移行したときには、処理速度の面ではあまりジャンプアップが感じられず不満があった。しかし、このマシンは違う。2.4GHzのCore 2 Duoに比べて、倍とまでは行かないが、40~45%増しぐらいの体感速度が得られているうように思う。
以前に、AppleScriptの並列処理のテストプログラムを作ってあったので、6つの子プログラムからメインプログラムに処理結果を並列で渡して1~1000まで個別にカウントアップする処理を試してみたところ……
Core Duo 2.0GHz:95秒ぐらい
Core 2 Duo 2.4GHz:90秒ぐらい
Core i7 2.66GHz:55秒ぐらい
かなり速い(ーー; しかも、これだけ回してもまだマシンに余裕がある。すごすぎである。「持ち歩けるMacPro」とか言うと「MacProの方がもっと速い」「ディスクアクセスが遅いのは弱点」などなど、いろいろ指摘があるかもしれないが、「気持ちは」そんな感じである。