サウンド出力の詳細を司る「Audio Midi設定」は、音系マニアさんご用達の、ちょっと熱いアプリケーションである。
どう「熱い」のかといえば……Appleのオーディオに対する考えとか、実験していることがちょこちょこ垣間見えてしまうので、これから先のiPodとかiPhoneにまで波及する大きな流れが読めてしまう（かもしれない）というところなのだ。
Macが扱えない音楽ファイルやムービーファイルがiPod/iPhone/iPadに転送されることはない（たぶん）。このため、Macのほうでささいなコンフィグレーションの変更を行っているということは、iPod/iPhone/iPadでも同様の流れが波及する可能性が高い。
とくに、処理能力に余裕がありそうなiPadでは、こうした「高音質化」「ハイレゾ化」の流れを反映させやすいことだろう。
……Intel Macに移行したときに、24ビット/96KHzの出力が可能になったのだが、iPhoneなどでも次第にサンプリングレートの高いサウンドファイルを再生できるように仕様変更されてきている。
確認してみたところ、このMacBook Pro Core i7では、32ビット/96KHzのサウンド出力が可能になっているようだ。17インチモデルだけなのか、今回発表になったすべてのラインナップでそうなっているのか、デジタル音声入出力端子の付いている17/15インチモデルだけなのか……それは分からない。