Spotlightのインタフェース

Spotlightでファイルを探すという作業は日常的に行っているものだが、真剣にいろいろオプションを指定しようとすると、ただ単にキーワードを入力するだけでは心もとない。 


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Spotlightでは、よく知られている機能としてファイルタイプとか日付なんかをSpotlightのキーワード入力フィールドから受け付けるというものがある。 

ただ、それはキーボードから入力する必要があって、 

「あるフォルダの下に入っている2009年4月4日に作成したAppleScriptのファイルだけリストアップしてくれ。ファイル名にはたしかListとかいうキーワードが含まれているはずだ」 

といった条件を付け足そうとするとめんどくさい。というか、Spotlightの入力フィールドから入力することはできないだろう。 

Appleの作法では、このような各種条件をキーボードから入力させるのは下策であり、AppleのiLifeに同梱されている音楽作成ソフト「Garageband」では、各種キーワードをドラッグ&ドロップするインタフェースが用意されている。 

その一方で、作業自動化アプリ「Automator」ではキーワードを入力させるインタフェースになっている。このへん、AutomatorとGaragebandではユーザー層が異なるからだ……という説明にはなると思うのだが、ではAutomatorで日本語のような「類義語が異様に多い」言語に対してのケアはまったくされていない。「イメージ」「画像」などの類義語にまで検索範囲を広げないとAutomatorはまったく使い物にならないと思うのだが、依怙地なまでにそのままだ。これは実に馬鹿な仕様である。 

Spotlightも同様であり、検索クエリーを類義語にまで広げて検索したほうがよさそうなもの(辞書.appには類義語辞書が載っている)なのだが、それは行われていない。 

Spotlightの実装・発展の方向性としては、より多くのアプリケーションがこのサービスをサポートする(保存する書類がSpotlightの検索にひっかかるようなデータを出力)方向にケアすることが最重要項目であり、使い勝手を大幅に向上させるような改良を行うことは彼らの目標にはなっていない(少なくとも、成果として発表できるレベルの新たな機能がない)ことが伺われる。 

じゃあ、Spotlightに対してラッパーを作成して、もっと便利に条件を指定しやすくしてあげればいいんじゃないのか? と考えるのは至極当然なことだ。というか、考えないほうがおかしいしどうかしている。 

じゃあ、すでにそういうものがあるのかと探してみたのだが……これが、不思議と見つからない。 

http://mac.softpedia.com/get/Spotlight-Plugins---Utilities/ 

このへんで探しているのだが、検索範囲をWeb(GoogleとかWordPressなどのBlogとか)に広げるものや、特定のアプリケーションのデータのSpotlight Importerなどであって、Spotlight自体をラッピングするようなアプローチのものはほとんど見られない(あればぜひ教えていただきたい)。ひどいものになると、Spotlightの検索を狭めるようなものやSpotlightを停止させるような
ものまである。 


Houdah

HoudahSpotというものは見つかったが……いまひとつだ。
http://www.houdah.com/houdahSpot/


このあたり、一般ユーザーにSpotlightがあまねく支持されているわけではない、といった様子が伺い知れる。日本語環境においても、それほど賢い辞書を使って検索を行っているわけではなさそう(少なくとも、ことえりのユーザー
辞書とは連動していない)なので、意外とキーワード検索でひっかからなかったりもする。 

では、作るかどうかはさておき、Spotlightに対してラッパーを作るとしたらどのようなものになるのだろうか。 

1つのお手本になるのは、Finderの検索ウィンドウ上でキーワードを入力したときの検索画面だ。検索条件を付け足したりして、徐々に絞り込んでいける。(操作性はいまいちだ)。 

実は、SmartFolderのほうがSpotlightの進化の先にあるものなのだろうか、などとも思ってみる。SmartFolderはSpotlightによる検索クエリーをXMLでファイル保存したものであり、実体はファイルなのだが、擬似的にフォルダとして扱われる。この検索クエリーを自由自在に作成して保存しておけば、その方が実は使い勝手が向上するとか。 


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Spotlightという土台の上にSmart Folderという概念を作成してしまったので、Smart Folderの使い勝手を向上させることは考えていても、Spotlightそのものの使い勝手を向上させることは、現時点ではそれほど考えていないようにも見える。 

そうか、SmartFolderを簡単に作れるプログラムがあればいいのか。するとそれは、ある程度「すでに作ってある」SmartFolderから選ぶとか、過去の検索クエリーをすべてSmartFolderとして自動保存するようなものになることだろう。 

だんだん見えてきたような見えてこないような(^ー^;;;

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