Mac OS Xの「サービス」はなんとかならないものか

1050356864_47NeXTstepの頃からも「いらんなー」と思っており、Mac OS Xになってからもほとんど使っていない機能が「サービス」だ。Mac OS X Public Beta登場前に「サービスは要らない」、という要望は出しておいたのだが、通らなかった。 

「サービス」でやりたいことは分る。GUIベースのパイプ処理なんだろうということも理解できる。だが、実装が古すぎて役に立たない上に、目障りだ。 

管理できない 


「サービス」を消したいとか、メニュー上で階層化したいとか、ショートカット・キーのアサインを変更したいとか、そういう管理用のインタフェースがMac OS X上で標準装備されていない。長年使い続けてきた(NeXT系の)ユーザーが、キーボード・ショートカットを覚えているので、いまさら変えたくないという話は分るような気もしなくはないのだが、実際に知り合いでサービスを便利に使っているユーザーなど見たことがない。 

相手側のアプリが起動していないと機能しない 


最大の問題点がここだ。サービスは、相手側のアプリケーションが起動していないと機能しないのである。しかも、メニューを見たかぎりでは、個別の「サービス」をどのアプリケーションが提供しているかが分りづらい。一応、アプリケーションごとに階層化されてはいるのだが、名前だけでそのアプリケーションが何だったか思い出すことは困難なケースも多い。 

いまひとつ使いたい機能がない 


だいたい……複数アプリケーションの連携であればAppleScriptを書いてスクリプトメニューに突っ込んでおいて使うので、こちらしか使わないのだが……そうやって自分で便利な機能を用意していると、「サービス」の内容は非常に魅力に乏しい。 

時代遅れ 


ローカルマシン上のアプリケーション間での通信しかサポートしないというのでは、魅力に乏しい。たとえば、ローカルネットワーク上の他のマシンと通信するとか(こういうのはさんざんAppleScriptで書いてしまったが)、Webサービスと通信して便利に処理を行う機能を提供してくれてもいいだろう。 

作りにくいし資料がない 


仮に、この仕組みを使って何か崇高な機能を実現してみようかと思ったとしても、おっそろしく資料がない。 


もし、日常的に「サービス」を便利に使っているユーザーがいるのだとしたら、どのように有効活用しているのか逆に根掘り葉掘り聞いてみたいところだ。

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