「操作性が最悪」で人気のPCMレコーダーZoom H4を満喫

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友人から、 


「ZoomのH4が安かったのでつい買ってしまった。来週は忙しくてさわっていられないが、初期不良交換の対応期間が1週間しかない。使い倒して動作に問題がないか確認しておいてくれ」 


と……ぽん! と、ZoomのICレコーダー「H4」を渡された。 


Zoomは楽器系のアンプとかミキサーとかそういうものを作っている日本のメーカー。96KHz 24bitのリニアPCMレコーディングができる高機能なICレコーダーも作っていて、これがまた、フツーのオーディオメーカーとか家電屋さんのレコーダーとはひと味もフタ味も違う。ICレコーダー界のドクターペッパーとでも言ってしまおうか。 


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だいたい、「ICレコーダー」という言葉が意味するところがあいまいだ。HDDやテープなどを使わず、メモリに録音するタイプのものをICレコーダーと呼ぶのだろうけれど、だったらメモリコーダーとかFlashレコーダーなどと言ってもよいはず。いやいや、ICじゃなくてLSIでしょ? きょうびどのへんの半導体製品を「IC」と呼ぶの? それとも半導体チップのことをざっくり表現するのにICと呼んでいるの??? ……などなど、すでに一般に定着した感のある呼び名だが、違和感は常につきまとっている。 


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話を戻すと……4チャンネルマルチレコーディングが可能なH4は同社のハイエンドモデル。下位機種に2チャンネルまで録音可能な「H2」がある。すでに後継機種の「H4n」が登場しており、H4は市場流通在庫かぎりで安売りされている状況。 


Webに掲載されているH4のレビューを見ると、 


 「価格性能比サイコー! 買ってよかった! でも、操作性は最悪」 


みんな判で押したように「操作性は最悪」と書いている。まるで、青汁を飲んで「う~ん、まずい! もう一杯!!」と叫んでいた某TVCMを見せられているかのようだ (注:現行機種のH4nでは「操作性は最悪」といった話は聞かない。さすがに改良されまくったもよう。念のため)。



友人とは「H4はパスだ。H4nかQ3(2009/10末発売予定)を狙おう」みたいな話をしていたのだが、どうもこの「操作性最悪」の部分に惹かれて、ついつい買ってしまったのだという(注:現行機種のH4nでは「操作性は最悪」といった話は聞かない。さすがに改良されまくったもよう。念のため)。


……おいおい(^ー^;;;; 


まず、電池とメモリーカードを入れなければ動かないわけだが、この電池/メモリカードのフタが開けにくい(ーー;;;; 危うく、他人のマシンを壊してしまうところだった(ーー;;;; 


無事、パワーオンまでこぎつけて、しばらくブート表示画面を見せられ、ファームウェアのバージョンなどが表示される。ファームウェアは最新にアップデートされているようだ。 


メニューを出して、メニュー項目を移動しようとして悩む。本体中央についているジョイスティック型のコントローラーで項目を移動できない(ーー;; 


しばらく悩んでいるうちに、本体右横にもうひとつジョグダイヤルがついていることに気付く。メニューを出すのはジョイスティックで操作するのだが、項目間の移動はジョグダイヤルで行うのだ。うわ、なにこれ?!(^ー^;;; 


さらに……メニュー項目が縦に並んでいる場合と、横に並んでいる場合があり……どちらもジョグダイヤルの操作で移動することになるのだが、このへんがとても神経を逆撫でするようなユーザーインタフェースになっている。 


あと、あらかじめSutohさんに操作方法を聞いていたので自分はまごつかなかったが、このマシンは……録音するために「Rec」ボタンを2回押す必要がある。この変態的な操作体系を知らなかったら、まるっきり録音ができないというのが凄い(ーー;; 



コンセプトにも微妙なところがある。本機は、パソコンを持っていない高校生とか大学生でもバンド演奏を録音してちょっと加工できたりしますよ、という顔つきで……とにかくいろいろ単体でできるように機能が満載されているのだが……たとえば、普通に録音するとアンプのノイズが入ったりする。 


ノイズはどうやって消すのだろうかとSutohさんに聞いてみたら、パソコンで(Sound Soapとかで)消すことになるだろう、とのこと。「ぶーーーん」という低いノイズを消すためのローパスフィルタは搭載しているのだが、ハイパスフィルタがないのはどーしたことだろうか。 


しかも、ローパスフィルタを指定するときに、「1」とか「2」とかの数値で指定するようになっている。「80Hz」とかの具体的な数値で表示すべきなんじゃないの? という疑問でいっぱいだ。 


iPodのユーザー・インタフェースに慣れてしまっていると、こーゆー計測機器のようなインタフェースを使わされると面食らってしまうことだろう。クセが強すぎである。 


操作性が最悪……かどうかは、なんとも言いがたい。ただ、整理されていないとか、ボタンがバラバラだとか、これってどこの測定器? とかいう話はできるだろう。これは、ICレコーダーではなく楽器……だと言われるとしっくりくる。 


とりあえず、Sound SOAP 2がSnow Leopard上で起動できないので(ーー; ノイズクリーニングのためになんとかしなくてはならない。こっちの方がダメージが大きそうな、、、、

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