噛み合わない質問と回答

奥方様の職場の人が、奥方様の旦那(私だ)がコンピュータのソフト開発関連の仕事をしていることを知って、こんなことを聞きたいのだが……と、質問を投げてきたらしい。 

おーーい、コンピュータ関連ってすごい広いぞ(ーー;; 農業でたとえると、稲作農家から果汁ジュースの工場ぐらい幅がある。ああ、なんかちゃんと分かるような例になっていないが、とにかくそんな漠然とした定義の人たちに質問しようという姿勢がよく分からない。 

しかも、ソフトウェア開発っていったって、Windowsのソフトなんか作ったこともほとんどなければ(皆無ではない)、あらかじめ組み合わせればでき上がるような「部品」を組み合わせただけで「自作PC」などと言ってしまうような趣味も持ち合わせていない。

それは、お総菜屋で好きなものを選んで「自分で料理した」と言っているのと同じである。「自作」を主張するのであれば、木彫りのPCケースとか自分で回路設計してハンダ付けして作った拡張カードを増設するとか、そのぐらいのことは期待したいものだ。 


……で、なんでも古いコンピュータを使っているが、電源ユニットが古くなって騒音がうるさいので、交換すべきかどうか迷っているのだそうな。 

「古くて遅いコンピュータを使っていて、いいことなんてひとつもない。そんなもん燃えないゴミの日に捨てなさい」 

その取りつく島もないような回答に、奥方様は「でも、なんか思い入れがあるらしいよ」と食い下がってきた。 

「味噌や醤油、秘伝のタレじゃないんだから、古いマシンにあれやこれや足して使ってもいいことなんて一つもないぞ。畳とコンピュータは新しいものが正義。古くて遅いコンピュータに価値なんてない」 

いや別に、湯水のように浪費して毎年新しいマシンを買えと非経済的なことをいっているわけではない。ただ、古いマシンに愛着を持つなんて無意味だということなのだが(クラシックマシンへの愛着は皆無である。SE/30が素晴らしいとか、カラクラ最高! とかいう趣味はまるっきりない)。 

いきなり質問なんか投げても、ちゃんと噛み合った話になるわけではない。というか、噛み合った話をしたいなら自分の友達や仲間とすべきだろう。南無~。

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