建国記念日でお休みにもかかわらず、早朝に布団の中で目を覚ました私は、なぜか奥方様の尋問を受けていた。
奥方様:起きたか?
自分 :なんだ、こんな早朝から。今日はオレだけ休みだぞ。こんな日に仕事に出かけるとは非国民め。
奥方様:そういえば、チョコあげたよね?
自分 :ああ、たしかに豪華でうまそうでいいにおいのするチョコレートを一昨日もらった。横浜土産だったな。感動のあまり記念写真まで撮ってしまったぞ。
奥方様:ちゃんと日記に書いておきなさいよ。奥様からチョコレートをもらったって。
自分 :ああ……なんだって?
奥方様:ちゃんと書いておくのだぞよ〜。
自分 :いってらっしゃーい&おやすみなさーい。
しかし、バレンタインデーよりさかのぼること5日も前にもらったチョコレートは、いくらバレンタインチョコの体裁をとりまくっていたとしても、「おやつ」としてカウントされてしまう危険性があることについて、奥方様は思い至っていないようであった。
あとは……そう、手紙よ手紙。
「ずっとあなたのことを見つめていました」
とか
「こんな手紙を出す非礼をお許しください」
とかで始まる、思わせぶりでありつつもやや具体性を欠く手紙。そういう手紙だったら、途中に誤字や脱字があったとしても……普段は「主語がない」とか「助詞の使い方を間違えるヤツは人間ではない」とか「誤字など日本語に対する冒涜だ」などと間違いを許さない(他人に)厳しい私も力一杯許容してしまうことだろう。
手紙のないチョコレートは義理チョコとかぎりなく近いものであることを認識しておく必要があるのだ(力説)。
いかん。あまりこんなことを書くとまた尋問を受けてしまう。とりあえず、今日1日はひもじい思いをしなくて済みそうだ。ぼりぼり……。