Smileというフランス生まれの開発環境がある。これが何なのかを説明することは難しいのだが、あえてひとことで言うならば……
「原型をとどめないほどに機能強化しまくったAppleScript環境」
というところか。秋田脳研の西村先生が作っている「Calendar Memo」をAppleScript系の文化で書き直したもの……とかいうと自分的にはしっくりくる。両者の文化的なバックボーンはまったく別物だが、出来上がったソフトの方向性や機能は驚くほど似ている。
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これがものすごく「いいもの」だということは知っていたのだが、これまではSmileのエディタ上で日本語が通らなかったので、使えなかったのだ。現行のv3.4.1では日本語が通るようになり、ようやく日常的な処理に使えそうだということになってきた。
■機能追加ポイント1
開発環境であるSmile.app。エディタとしても、各種グラフデータのブラウズ機能などが追加されている。Apple純正環境に比べて、データのビジュアライズ機能がまるまる追加されており、おそろしくリッチだ。簡易的なGUIアプリを作ることもでき(ボタンとか)、このあたりはCalendar MemMemoにウリふたつだ。
■機能追加ポイント2
命令やオブジェクトが追加されまくっている。テキスト検索・形式変換、算術関数命令、行列演算命令、XML関連命令といったものが強化されまくりの追加されまくりである。さらに、Webサーバープログラム系機能、グラフィック描画系機能、USB/RS-232Cポートに接続した外部機器の制御機能なども追加されている。
これらのほかにも、標準では有効桁数が10桁そこそこのAppleScriptの数値型変数を拡張して、精度の高い演算ができるように考慮されている。AppleにはこのSmileをぜひ買収してほしいのものだが……。