Mac OS Xのアドレスブックのデータ共有について調査を行っていたら、Mac OS X ServerがLDAPのサービスを行っており、アドレスブックからそのLDAPデータベース上の情報を参照できることを見つけた(以前からLDAPの存在は知っていたのだが、NetBootなんて使ったことがないので存在を忘れていた、、、)。
では、通常版のMac OS Xクライアント機にLDAPのサーバーサービスをインストールして、アドレスブックのサーバー的に運用することも無理はないのではないか、と考えた。
しばらくLDAPについて調査を行い、いろいろと分ってきた……LDAP上のデータはMac OS Xのアドレスブックからは「LDAPカード」として参照されるらしいのだが、自分としてはこれは、ディレクトリ構造が見えて、どこの会社のどこの部署の……といった見え方をするのだと想像していたのだが、アドレスブックから検索語を入れたときに、その問い合わせに対してLDAPカードが表示されるというもののようだ。
つまり、検索語に対応する情報が、検索語を入力した時だけ見えるというものであり、アドレスブック上に入力されている一般の住所録情報とは見え方が随分違うという話だ。
また、LDAPのサービスを行うプログラム本体は「slapd」だが、なんとMac OS X 10.5クライアントには最初からslapdが入っていた。システムがすでに使っているなら、そこに同じサービスを起動して、サービスがぶつからないものだろうか。まあ、大丈夫そうな気もするのだが……システムの動作がおかしくなったらそれは困る。
結局、アドレスブックの共有はmobile.me経由で行うのが一番よいだろうという話になって、その方向で調査を行っている。