これまで、ノート型Macはいつも持ち歩いてきた。買ったはいいけど家に置きっぱなしというケースは皆無であった。かといって、モバイラーなどといった称号を自称するつもりもない。ふつーにないと困るので持ち歩いているだけだ。
で、もちろんいろんなキャリングケースやらバッグを買って使ってきたのだが、すべてに対してOKが出るようなものはなかった。
たとえば、MacBook用に作られたものすごくコンセプト先行型のリュック型キャリングケースがあった。肩掛けの部分にiPodを入れるとか、いろいろと嬉しい仕様があったのだが……実際に持ち歩くといろいろと困ることに出くわした。肩掛けが細くて、肩に食い込んで痛いとか……生地が薄くて結局破れてしまったとか、背中と接地する部分が単なるバッグの布地そのものだったりして、汗でムレてしまって夏には塩を吹きまくっていた。
企画先行で作られてものだけあって、実際に毎日身につけて使ってみると困ることのオンパレードで、「これってコンセプトだけで突っ走って商品化しただけで、試作品からのフィードバックが全然ないのね」と、ゲッソリした。
そうした昔のキャリングケースたちを振り返りつつ、MacBook Pro 17インチにどのようーなケースがあったらいいかということをぼーーっと考えてみるのだった。
(1)薄いこと ・軽いこと
17インチMacBook Proのキャリングケースにありがちなのが、「そんなサイズだったらカバンとかバックパックにしちゃえばいいじゃん」とばかりに、カバンと一体化してしまうことである。
カバンと一緒にされては困る。それでは、重量の分散が行えない。そんな、重いもの同士をくっつけてどーするんだ。下手にカバンになってしまうと、それだけで重量が2Kg近くあったりで、とても困る(ーー;;;
そして、ケースはケースで独立した存在で、なるべく薄いことが望ましい。
(2)肩掛けストラップ必須
キャリングケースの多くが軽視しがちなのだが、重さ3kgのマシンを肩にかけようってんだから、その部分でいかに重量を分散させるかがミソである。しかも、いかにもやっつけ臭のただようベルト然としたものではなく、ちゃんと肩にキャリングストラップが食い込まないように配慮しなくてはならない。
(3)底部とサイドの保護
駅でちょっとマシンを肩からおろしたいような場合に、キャリングケースだと保護材が入っていなくて、ちょっとよろしくない。
(4)縦型キャリングケースであること
17インチMacBook Proを持ち歩いているのは横型のキャリングケースなんだけれど、これが横に長いので……肩にかけて自転車で走っていると駐輪場の入り口とかの狭い場所をすり抜けるときに、たまにぶつけていたりする。
横型だといろいろとぶつける可能性があるので、縦型にしたほうがいいと思う。
(5)放熱性
よく喫茶店でMacBook Proを使っていて、立ち去るときにはすぐに閉じてスリープさせてそのままキャリングケースに入れて持ち歩くのだが、けっこー熱がこもってしまう。このへん、ちゃんと放熱できたほうがいいんじゃないだろうか。いや、無理だったら別にいいんだけれど…………(ーー;;;
あとは、奥方様が使っているMacBook Airについていえば、肩掛けのついたキャリングケースがない。小脇に抱えて歩いてくださいね、というタイプのケースはたくさんあるんだけど、肩掛けのついたケースというのがない。MacBook用のものをそのまま使うといろいろよろしくない(ぶかぶかだ)。
キャリングケースなんて、人によって要求するものがバラバラなはずで、そのために万人受けするような製品を作るのは大変だと思うのだが、なんかこのへんなんとかならないもんだろうか。
ちなみに、これまでで最高のケースといえば、PowerBook G4 12インチを入れて歩いていたケースで、肩掛け部分がおっそろしく強化してあった。あれを越えるものはいまだにお目にかかっていない。