いきなりADSLからFTTHにしろと朝から電話が

休みの日にグータラ遅くまで寝ていたら、電話でたたき起こされた。 

聞けば、NTTの代理店で……ADSLから光ファイバーにしませんか? というセールスの電話だった。休みの日(にちようび)の朝にわざわざ人の迷惑を省みずに電話してくる割には、態度がでかい。 

ずーーっと数年間ADSLの回線を使っているわけだが、別に光ファイバーの契約をするほどお金をかけても仕方がないと思っていた。だいたい、100Mbpsっていったって、それほどスピードが出るとも思わない。おまけに家にいない時間の方が長いとなれば、イー・モバイルなどの移動通信の契約をしたほうがメリットが大きいはずである。 


ひとことに「光回線に切り替える」といっても、いろいろ調べると毎月7,000円ぐらいかかってしまうわけで(調査当時)、そんなに通信料金をかける気がしなかった。自宅にサーバーを置いて……といった機運が高まっていた当時には自宅回線が速ければその方がラッキー、と考えていたが……どう考えてもデータセンターにホスティングしたほうが安上がりだし気楽だ。 

だいたいセールス電話の人間の口調がまるで、「なぜ光回線にしないのか?」といった詰問口調でムカついた(このへんが、NTTの嫌われる原因だ)のだが、そこはぐっとこらえて、眠い目をこすりながら話に付き合ってやった。 

光ファイバーにしないと利用できないサービスが……云々と言い出したので、ああ、こうやってよく知らない人をだましているのか、NTTは……と、悪い意味で感心した。そういう連中の「手口」を知っておくのもひとつの勉強だろう。 

上り下りともに100Mbpsになれば、そりゃビデオチャットだってなんだって高画質になったりするが、「彼ら」が考えているのは単にビデオ配信などを流すのにFTTHの方が(彼ら的に)都合がいいからであって、自分たちがいろんなサービスを売りつけるのに都合がいいというだけの話である。 

毎日、1000通以上もMLからメールを受け取って、休みの日には海外の開発系のサイトを調査しまくり、海外の友人とiChatのビデオチャットで無駄話に花を咲かせ、Googleの検索エンジンで調査に明け暮れる自分であるが、ADSL回線で遅いと感じたことは……ない。しいていえば、DVD1枚分ぐらいOSのアップデータのダウンロードを行う際に時間がかかるかな、ぐらいの話であって……とくに不満はなかったのだ。 

揚げ句の果てには「代理店名をメモをしろ」などと偉そうに言い出したので、「どういう話なのかわからんな。なぜあなたに命令される必要があるのだ?」と、腹を立てて見せて「資料を送ったら見てやる」ぐらいの話をして電話を切った。 

あの調子だとずーーっと契約なんか取れていないと思うのだが、その理由が自分の偉そうな口調にあると気付かないものなのだろうか? 訪問されても困るが、電話で偉そうに言われても困るのである。しかも、休みの日を狙って電話をされてもイヤイヤ感が増す。この手の商売は、よく知らない人をこわがらせてだまして契約を取るという商法が板についているということなのだろうか? 

休みの日にはずーーっと留守番電話でもいいかもしれない。どうせ奥方様や兄弟からの連絡は携帯電話にくるし。固定電話というものの必要性がおっそろしくなくなっている。固定電話を使うなんて、休日に出前を取るときぐらいだろうか。それすらも携帯でいいような気がする。 

つい最近にアナログ回線からADSLに切り替えた弟が約1名いる。彼も、切り替えるのはやぶさかではなかったそうなのだが、プロバイダ側からしつこくあつかましいセールス電話がかかってくるのに辟易してほったらかしにしていたのだそうな。 

いわく、 

 「ものすごくプロバイダ側の態度が偉そうで横柄なので嫌」 

今日の電話で「あーー、そうかもねー」と実感できたのであった。

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