オープンソースの音声合成ソフトウェア「Festival」がMac OS Xに対応

久しぶりにチェックしてみたら、オープンソースの音声合成ソフトウェア「Festival」がMac OS Xに対応していた。英語をしゃべらせるんだったら、Mac OS X標準搭載のEnglish Text To Speechエンジンがあるので、いまさら別のソフトは必要ないところだが…………


実際のところ、英語以外の言語のサポートを期待して、Festivalも定期的にウォッチしているのだった。私が以前に確認したときには、英語以外の言語の発声機能については確認していたのだが、日本語はその中にはなかった。

そしてさらに調査をすすめ、リンクをたどって行くと、英語以外の言語の発声サンプルが見つかった。

http://tcts.fpms.ac.be/synthesis/mbrola.html

さらに驚いたことに、日本語の音声合成サンプルまで見つかった。JapaneseのところにFestival+MBROLA voice and binaryで発声させたらしいサンプルがある。2番目の「おはようございます。暗証番号をどうぞ」はけっこう聞けるではないか。男性の声は駄目。速くしゃべらせるといい感じかもしれないが。


ときに、AppleのLeopardのスニークプレビューのページに「Leopardで日本語の音声合成をサポート」という情報があるという情報を人づてに聞き、そちらも確認を行ってみた。

>LeopardのVoiceOverは、外国語のアドオン音声合成機能をサポートし、各国の言葉を話します。
http://www.apple.com/jp/macosx/leopard/accessibility.html

この内容を読むと、
「外国語のアドオン音声合成機能」というのは、サードパーティのソフトウェアを併用することで合成もできるよ、という意味に受け取れる。標準で日本語音声合成のソフトウェアを搭載するというわけではないだろう。だが、こうしてFestivalのようなオープンソースの音声合成ソフトウェアに、各言語サポート用のデータを組み合わせることで音声合成が行えるならば、あながち標準で音声合成を搭載して「こない」とも言い切れない。

ただ、「Mac OS X Leopard先行プレビューでご紹介したすべての機能は、変更される可能性があります。」とのことなので、WWDCでの発表を楽しみにすることとしよう。もし、これらの機能がもれなく搭載され、6月のiPhone発売時に同時にBluetoothヘッドセットが登場するならば、Leopardには各種言語による音声コントロール機能が備わっている可能性も考えられなくはない。


Leopardでは、アプリケーション上の各種UI部品を一意にURLで指定できる、といった噂も聞いたことがあり、それはまさしく音声によるコントロールを前提とした機能としてはうってつけなのだ。ただ、未確認であるためにそうした機能が登場してくるともいえない。してこないともいえない。

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