最近は、MVPenを使ってメモをとりつつ、Macに転送しては「あー、この部分が記録されなかった」とか「センサーを手で隠しちゃったから化けたんだねー」などと言いつつ使っている今日このごろ。
この手のスマートペンは、通勤中の電車の中で立ちながらメモをとるのが主な用途だったのだが、MVPenではぜんぜんそういう用途には使えない。MVPenは平らな場所でないと正しく筆跡を追えないので、そういう用途には不向きだ(アノトペンだって「直線が苦手」という意外な弱点はある)。
未来を実感させるべきカテゴリの製品のはずなのに、あんまり未来感を感じられないMVPenに、ちょーーっと嫌気がさしていた。使っていて、まったく心が踊らない。たまたま、100円のボールペンで書いた内容がコンピュータに転送されるといった印象だ。
MVPenは……それほど性能は悪くない。いや、ただ「書いたものがコンピュータに転送される」仕組みだと考えれば、格段に安価で一般の方々に安心しておすすめできるソリューションなのだが、マニア屋さん向けにはセックスアピールが弱いというか、グっとこないというべきなのか。 ペンのデザインが安っぽすぎるのがいつも気になる。
そんな折、MacWorld Expoのベストプロダクトとして選出された製品群の中に、livescriveのPuls SmartPenという文字を見つけてしまった。これ自体はたしかもーちょっと前に登場していた製品のはず(テレ東のワールドビジネスサテライトで見た記憶がある)だが、Macに対応したようだ。
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形状を見て「アノト方式のデジタルペンだ!」と、一目で分った。MaxelのPen-It Notesよりもさらに未来感が演出されたペン。メモリ1Gバイトのペンが149.95ドル、2Gバイトのペンが199.95ドル。
Pen-It Notesよりも安い(^ー^;; なんでも、ペンからコンピュータへの転送にBluetoothを使わず、USBで転送するタイプなのだとか。 Bluetoothで無線転送! といってほしいところだが、無闇にペンの値段が上がるよりは現実的な選択なのだろう。
だが、Pen-It Notesで懸案事項だった内容がことごとくクリアされている。
ひとつに、アノト紙のノートにさまざまなコントロール領域が設けられており、そこをなぞるとコマンドが実行されること。Pen-It Notesでは、ペンの内容を転送するのに、添付の転送コマンド用紙をなぞらなければならなかった(ノートの各ページに転送用のコマンド領域があるというのに!)。
もうひとつが、価格。通常価格で3万円以上はしたという、Pen-It Notesのトンでもない値段が、このSmartPenでは前述のとおり解決されている。ハードウェアだけならMVPenとさほど変らない。
そして、「用紙を自分で印刷できますよ」とうたっていること。以前は、技術的な問題というよりはマーケティング的な話でできないことになっていた(PC/Mac向けパッケージの話。ノキアの携帯電話向け製品ではOKということになっていた)ようだが……Puls Smart Penでは600dpi以上のカラーレーザープリンタなら、用紙を印刷できるとある。
おまけに、筆記しながら録音できるとかで(汗) その録音内容もコンピュータに転送されるのだとか。ノートの欄外に再生や巻き戻しなどのコントロール用ボタンエリアが書かれており、ペンでそれらのボタンをなぞるとその通りにペンが動く。かっこいい〜♪
そのうえ、みなぎる未来感。ペンの横にLEDディスプレイが表示されており、なんか表示されるんだろう。たぶんビジュアルフィードバックするんだ。ああ、なんだろうこの無闇な未来感は!(^ー^;;
えーー、なにこれ。また、MVPenを買ったばかりだというのに、これも買えといわんばかりの内容。スマートペンのコレクターになってしまうのだろうか。すでにそうなのだろうか、スマートペン評論家とかいってみてもいいかもしれない。
Pen-It Notes、MVPenに続いて、これもお買い上げなのだろうか(汗) なんか、この手の製品にめちゃめちゃこらえ性がないんじゃないだろうか、自分(ーー;;;
Expoに出かけた友人(大王様)によれば、livescribeのブースは大盛況で、物販もすぐに品切れ。現地では、ものすごく評判になっているようだ。