メールへの添付ファイルが2Mバイトまでで、メールの返信をするには申請して承認を得ないといけないという、すさまじくセキュリティのきっついクライアントにデータを納品しなければならず、Zipアーカイブを分割する必要に迫られた。
昨今は、ある程度の大きさのデータであってもFTPサーバー経由で納品するとかいう手段が確立されているものだが……そのクライアントはFTPアクセスもダメだというので（http経由でダウンロードするのもダメなんだろう）、メールにアーカイブを細切れにして添付して送るしかなさそうであった。
DOS時代に愛用していたLhaに分割アーカイブの機能があったことは記憶していたが、最近ではそんないにしえの技術など使った記憶はない。そして、Mac OS X上にもLhaの圧縮/展開を行うソフトはあるが、日本語のファイル名やらフォルダ名は扱えなかった記憶がある。
仕方なく、Windows用のLhaやらZipやらのユーティリティ類をダウンロードしては片っ端から試してみるのだが、ソフトの出来の悪さに頭痛がしてくる始末（理由は言わずもがなだ）。
Parallels（上のWindows XP）を終了させ、まじめにMac OS X用のアプリケーションで探し始めてみたら……BetterZipというアプリケーションが、Windowsの7-ZipというアプリケーションでサポートしているZipの分割アーカイブ形式でファイルを保存できるというではないか。
■BetterZip（Mac OS X)
http://www.bridge1.com/better-zip.html
■7-Zip(Windows)
その後さらに、Mac OS X用の7-Zip分割アーカイブ形式をサポートしているフリーのソフトウェアを２つ見つけた。この調子だと、探せばまだあるかもしれない。
■7zX
http://sixtyfive.xmghosting.com/products/7zx/
■Ez 7z
http://leifh.up.md/apps/ez7z.html
BetterZipがAppleScriptに対応しているのであれば、即・購入だったのだが……この手のソフトでAppleScript非対応というのは自殺行為だろう。だったら、フリーのものを使っていたほうがまだいいという話になってしまう。
無事、テスト用のアーカイブを作成することができたが、先方でそれを展開できたかどうかは謎である。確認しておかなくてはなるまい（手元のParallels上のWindows XP環境で戻せることは確認ずみ）。