Mac OS X 10.6のロードマップがWWDCで語られるといった噂が出てきた。まあ、WWDCで10.6について説明されるというのは既定路線だろうが、割と目新しく刺激的な内容が語られている。
http://www.tuaw.com/2008/06/03/rumor-mac-os-x-10-6-to-debut-at-wwdc-08/
やはり、Leopardは1年程度でアップデートされる「短命OS」なのだろうか? 自分としては、さっさとアップデートしてもらわないと、AppleScriptにものすごいバグ(文字列レベルでひらがなとカタカナを区別できないとか)があって困るので、こう書きたくなる。Leopardはメイン環境にはインストールせず、スキップしたい気持ちでいっぱいだ(仕事で使っていないマシンにはインストールしてある)。
名前は……「Leopard 2」とか?(^ー^;;;>10.6
10.6について目新しいところでは、「PPCマシンのサポートが行われない」といった話が出てきている。PPCマシンへの需要が高いDTP現場においては、Classic環境のない10.5は新規マシン導入時にさみだれ式に(仕方なく)導入されるぐらいで、ほとんどのマシンは10.4.11どまりだ。中には10.3.9でアップデートが停まっているマシンすらある。仮に10.6がPPCマシンで動かないとしても、まったく問題ないだろう。
10.6ではとくに目新しい機能は搭載せず、セキュリティ向上とバグ修正のみになるというが、「それでユーザーが購入するのか?」と疑問に思うのは当然のことだ。
それでも、Appleにはとっておきの「奥の手」がある。
Appleご自慢のアプリケーションスィート「iLife」(iTunes、iMovie、iDVD、iPhoto、iWeb)をMac OS X 10.6と一緒のパッケージに統合するのだ。どうせ、新しいiLifeは新しいOSを前提として作られているのだし、iLifeとMac OS Xのパッケージが統合されたとしても文句は出ないだろう。ここで、もう一方のビジネス向けアプリケーションスィート「iWork」(Keynote+Pages+Numbers)のパッケージをMac OS Xとペアリングしない、と考えることにさしたる根拠はないが、iWork+iLife+Mac OS X 10.6などという構成は、安売りのしすぎだろう。
かくして、iLifeのパッケージを買えばOSのアップデートが入手できるわけで、ユーザーにとってもハッピーなことだ。
あるいは、.mac(名称は変わるようだが)とMac OS X 10.6を同梱するという選択肢もある。これなら、サービスの使用権がOSにそのままついてくるわけで、Mac OS X 10.6以降のユーザーはすべからく.mac(の名称変更になったもの)を使えるということになる。わざわざ名前を変えるなどと騒がれていることもあり、.macがMac OS Xについてくるほうが無理のないストーリーかもしれない。
いずれにしても、OSに積極的に新機能を追加しないとしても、やりようはいくらでもある。どの選択肢であったとしても、割といい落としどころのように思えるのだが、実際にはどうなるだろうか?