Mac用プロジェクト管理ソフト2008

仕事がたて込んできた。主にプロジェクト管理系の仕事で、同時に幾つも動くと大変だ。

仕事のディテールを明確にするために、仕事に対してさまざまな角度から考察を加えたり調査内容をまとめることになるわけだが、こーゆー場合に活躍するのはマインドマップのソフトウェアである。

一昔前まではアウトラインプロセッサを使っていたのだが、行単位で情報を扱うアウトラインプロセッサでは、行と行の物理的な上下関係が発生してしまい、すべての項目をひとしく扱うような編集がやりづらかった。アウトラインプロセッサはあくまで章構成が存在するような長めの文章を作成するのに適した道具であって、自由にアイデアを展開するような作業にはマインドマップの方が自由度があったり全体像を俯瞰できたりする。

そんなわけで、初期段階ではマインドマップのソフトウェアが活躍する。そのまま印刷して配布したりもする。ただ、マインドマップは作った本人には分かりやすいものの、そのまま見せると他人には内容を分かってもらえないケースも多いので、少々加工して見せる必要が発生する。

データの移し替えが頻繁に要求されるのは、Excelの「表」にしてくれというケースだ。縦横のマス目がきっちり揃っていると安心できるという話のようである。

仕事の段階が進んでくると、今度はプロジェクト管理ソフトにマインドマップのデータを渡したくなる。このへんで少々ジレンマを抱えてしまっているのだが、割とよく使っているプロジェクト管理ソフトの「FastTrack Schedule v8」は、AppleScript対応機能がバグ持ちで、外部からコントロールしてマインドマップのデータを喰わせるようにはできない。

マインドマップとプロジェクト管理ソフトは、海外で早くもペアリングが盛んな組み合わせであった。だが、最新の状況を見てみると、ややプロジェクト管理ソフトの市況は変わってきたようだ。

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GTD(Getting Things Done)と呼ばれる新しいジャンルのソフトが登場。プロジェクト管理ソフトはプロジェクトマネージャーのためのものだが、もっと下のレベルをねらったのがGTDのソフトだと見ることも可能だ。結局はToDoのソフトに毛が生えた程度ではあるものの、気合いの入ったプロジェクト管理ソフトよりも気軽に使えることを意図してUsers Interfaceが提供されており、今後、上級者向けのプロジェクト管理ソフトと、使われる側のGTDのソフトという2分化が進むのか、それともある程度双方が互いの機能を吸収し合って行くのかは不明である。

ただひとつ言えることは、FastTrack Scheduleから別のプロジェクト管理ソフトに乗り換えるべき時期が来ているということであり、本来はMerlinに移行したいものの日本語ローカライズがまったく行われていないうえに(日付などで困る)ユーロ高の影響もあって、あれよあれよという間に2万円を突破してしまった。

次善の策ということで、OmniPlanなりOmni Focusを使っていく必要があるのかもしれない。そして、AppleScriptで各種ツールを連携させて環境を作っていくのだ。

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