Keynoteの泣き所「白フチ文字」をAppleScriptで

Keynoteには不満らしい不満はない。しいて言うなら、KeynoteのAppleScript用語辞書がバカで使いづらいぐらいのことだろうか。まあ、プレゼンソフトとしては申し分ない。PowerPointの65兆倍ぐらい使いやすい。 

だが、どうしても「白フチ文字」を使いたくなる場面がある。なんといっても、濃いめのグラフィックの上にどーーしても濃い色の文字を乗せなくてはならないような場合にだ。 

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仕方なく、「影」の色を白くしたりして、なんとなく背景に埋もれないよう試みてみたりもするのだが、こんな時に、 

  「あーあ、Keynoteで白フチ文字が使えたらなぁ」 

などとため息をついてしまう。 


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だが……周囲からの「Illustratorで白フチ文字を作ってKeynoteに持っていったら?」というアドバイスに、おそるおそるIllustratorで白フチ文字を作成(AppleScriptからしか使っていないので、画面から使うことがほとんどない)、Keynoteにオブジェクトをペーストしてみたら……… 

なんと! ちゃんと拡大縮小がきれいな(たぶん、PDF)グラフィックとしてKeynoteにペーストされたではないか!! 

だが、Illustrator上で作業をしなくてはいけないというのは、かなり困る。不慣れなアプリケーションなので、操作でまごつく。

 
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そこで、AppleScriptで……Keynote上で文字オブジェクトを選択してコピーした状態から、Illustratorにデータを持って行って、白フチ文字を作成し、それをコピーしてKeynoteにペーストする処理を書いてみた。 

ほんのわずかの時間でこのワークフローを実現できてしまった。これで、Keynoteで白フチ文字が必要になっても大丈夫だ!! まったく、必要は発明のなんとやらで……自分で強く必要性を感じないとこーゆーソリューションに手を染めることもないだろう。 

ただ……やっぱり、KeynoteのAppleScript対応機能を強化して(Appleに強化させて)、ちゃんとKeynote側のテキストオブジェクトのフォント種別とか文字色とか文字サイズなんかの情報を取得したいところである。いま、このScriptはブラインドで指定しているので、まだ柔軟性はあんまりないのであった。

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