日本語数値表現のエンコーダーとデコーダー

ぴよまるソフトウェアの「本命」的なソフトには、名前に「ぴよ」をつけることになっている(例:PiyoCast)。


ぴよまるソフトウェアが全力をかけて試作した「電卓」があり、当然のごとく名前は「ぴよでん」に決まった。


完成物を一般ユーザーの前でデモしたところ、あまりに一般的な電卓からかけ離れたインタフェースであったためか、文字盤の表示で手を抜いたことが災いしてか、「試作品」と見なされてしまった。以来、それをなんとかするための良案を思い浮かべることができず、放置モードに入ってしまった。


その「ぴよでん」バージョン2.0を、bcのGUIラッパーとして再設計。これによって、有効桁数を70桁程度にまで拡大することが可能に。といっても、この有効桁数はbcがボトルネックになっているわけではなく、日本語による数値表現がここ(無量大数)までしか存在しないためだ。ぴよでんでは、Newt Onで培った日本語処理テクノロジーを応用し、数値表現を日本語的な「万」とか「億」といった文字をまじえて行う。これらはキーボードからも入力できるほか、結果表示を「日本語的表示」と「数字」で切り替えたりもできる。


入力まわりを作って、テスト用の画面を用意し、機能をテストしながら追加していたところ……日本語数値エンコーダーとデコーダーのAppleScriptを本体にマージしようとして、ちょっと困ったことが起きた。


日本語数値エンコーダー(10000→1万)については問題ないのだが、日本語数値デコーダー(1万→10000)の処理に時間がかかりすぎている。このままだと何らかの……もう少し処理の速い言語処理系に移し替えることも検討すべきかもしれない。


……などと思いつつ、プログラムリストをながめていたら、最低でも数倍から数十倍の処理高速化を実現できることに気付いた。なるほど。これなら、AppleScriptのままでもイケるかもしれない。

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