ライトニングトーク

今度の3月16日、東京ミッドタウンのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで行われるDEMOsaに出していただくことになった。当初は10月もしくは11月開催で話が進んでいたのだが、3月に変更になったようだ。
プレゼンテーターに名を連ねているのは、別に自分が偉いわけでもなんでもなく、たまたまそういう開催の話をしているところに「出させてください」と手を挙げたからである。

それほど長い時間のデモにはならないと思ってはいたのだが、わずか10分間。そのスペックにさすがに驚き、高松氏に「どういうもんだろうね、これは?」と主旨を図りかねて聞いてみると、

「それは、流行のLightning Talkだ。短い時間で多くの発表者が話をする形式。やったことがあるけど、大変だよ〜」

とのこと。

このイベント自体が、海外で流行りのスタイルをマネしてみたものらしい。プレゼンのわんこそば状態とでもいうのだろうか、発表会の千本ノック。次々とプレゼンテーターが好き勝手なことをしゃべって発表を行う形式のようだ。

そりゃー、見る側からすれば……いろんな内容をつまみ食いできていいかもしれないが、そんなんやったことないから勝手が分からないぞ(汗)。

「ライトニングトーク」をキーワードにいろいろ調べてみると、なんとなく感じはつかめてきたが……バナナの叩き売りのようなプレゼン、といったところなのだろうか。大きなテーマではなく、小さなテーマにしぼるとよい……といった傾向も分かってきた。

MOSAのサイトにプレゼンテーターの一覧が掲載されているのだが、


 ・クウジット株式会社 代表取締役 末吉隆彦
 ・Dividual 代表 遠藤拓己
 ・Nitram+Nunca (HMDT)
 ・株式会社ヒマナイヌ 代表取締役社長/ディレクター 川井拓也
 ・ぴよまるソフトウェア 長野谷隆昌
 ・株式会社ALBEDO 取締役 橋本陽夫
 ・テクノロジーライター 大谷和利(MOSA常任理事)
 ・有限会社快技庵 高橋政明(MOSA常任理事)
 ・慶應義塾大学 大学院 渡邊恵太
 ・九州大学 芸術工学部音響設計学科 香月啓佑
 ・福島県立橘高等学校 猪股雄仁

ねらってつけた名前とはいえ、「ぴよまるソフトウェア」の名前がもたらす脱力感がすさまじい。存在そのものが「オチ」のような雰囲気を漂わせているではないか。職場の名前で……という話もあったが、そんなもんで出るつもりは毛頭ない。

デモ自体は、まあ準備と練習を行っておけば大丈夫だろう。ただ、まるっきり初見の会場だと緊張することもあるので、下見をしておいてもいいかもしれない。これまでデモしてきた中で一番緊張した会場は、といえば……東京オペラシティのアップルのセミナールームで最初に話をしたときにも緊張したことはしたが……名古屋商科大学の結婚披露宴会場みたいな豪華な講堂がダントツだろう。

ふかふかのじゅうたん。高い天井。天井には巨大なシャンデリア。巨大なプロジェクタに、立派な講演者席。おまけに、客席との間には距離があり……客席の反応が分かりにくいという、プレゼンテーターを萎縮させるに十分な仕様であった。

他のプレゼンテーターが準備不足と緊張で次々と自爆していくのを目の当たりにして、直球勝負では無理と考えた。

  「この距離感がいけない」

講師席を使わずに椅子一脚をステージの中央に引っ張り出し、客席の近くに行ってデモを行った。ちょうど、自分で作ったMac用音声認識コントローラーを使ってデモしたので、マイクだけあればデモできたのだ。結果、このスタイルが成功し、デモでスベることはなかったが……歴戦のデモの戦いの中でも最も難易度の高い戦いとして記憶に残っている。

話を元に戻す。DEMOsa会場のデザインリエゾンセンターとはいかなる会場であるか?

写真を見ると、ちょっとおシャレ目の会議室といったたたずまいである。ガラス張りなので、廊下側からもよく見えるだろう。通路を歩いている人が見えるわけで、ちょっと落ち着かない場所かもしれない。

写真で見えるより広くないらしいのだが、そこに100人も入ったらぎゅうぎゅう詰め状態? アップルのセミナールームよりちょっと狭いぐらいのイメージかもしれない。


デザインリエゾンセンターの管理人Blogを見ると、さまざまな催し物のスナップ写真が掲載されており、リラックスしてプレゼンテーターが話をしている様子が伺われる。長い時間のプレゼンなら、割とリラックスもできるのだろうが……10分間というのはなかなか辛いところだろう。

また、話者の順番も問題だ。一番最初が一番緊張するわけで、トップバッターになったらなかなか辛い。

はたして、どうなるだろうか(^ー^;;;

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