お手軽操作のHDRIアプリケーション Bracketeer

Pangea Softwareから登場したHDRI画像の作成アプリケーション「Bracketter」。現在のバージョンは2.6。


Open SourceのHDRI作成ツールEnfuseにGUIをつけたものとのこと。19.95ドルで買えるが、ライセンス未購入時にはファイル保存ができないだけでその他のフル機能を試せるらしい。ただ、それほど機能が多いわけではないので「あっそう」ぐらいのあっけない感じではある。

こいつ自体はAppleScriptからコントロールすることはできないようなのだが、元になっているEnfuseはコマンドラインインタフェースのプログラムのようなので、shell経由で呼び出すことも可能なのだろう。

HDRI関連はどーーーもなんか人としてやっておくべき分野のような気がするので、連続自動生成するとかそういう手段を確立しておきたい。

そんでもって、そのためには新しいコンピュータよりも新しいカメラが必要になってくるのかもしれない。しかも、独立したカメラとしてではなく、あくまでコンピュータにつないで画像を取り込むスキャナとしてのカメラが(ーー;;;

ブラケット撮影をもんのすごく短い時間で行えて、USBないし有線/無線ネットワーク経由でコンピュータに撮影データを転送できるようなカメラ……いくらぐらいになるのか想像もつかない(ーー;;;;

などと話を書いていたら、河野さんから「Eye-Fiを使ってコンピュータ側に無線LAN経由で転送しては?」というアイデアをいただいた。たしかに、Eye-Fiがあれば、コンピュータとデジカメの連携をかなりお手軽(なお値段)で行えるはずだ。ナイスアイデア!

カシオから出るExlim EX-F1が秒間60コマの高速撮影を行えるようなので、これでブラケット撮影(撮影条件を変更しつつ連続撮影)を行えば、HDRI画像のネタとしてよい条件の画像が撮れることだろう。これまで市場に出ていたデジカメでは、ここまで高速に連続撮影できるものが(手頃な価格で)入手できるかどうかは寡聞にして知らない(たぶん、プロ用のものすごく高級なカメラならあるのかもしれないが……)。

風景を撮影してHDRI画像を作ろうとしても、ブラケット撮影のスピードが遅ければ、雲が流れたりして思い通りの写真にはならないことだろう。ものすごく高速なブラケット撮影、あるいは複数のカメラによる同時撮影とかいったものが必要になる。後者はコストの問題から実現が難しい。

風景のHDRI画像を自動かつ連続的に作成するという目的のために、まだクリアできていない問題といえば……コンピュータ側から定期的に(1分おきぐらいで)撮影リクエストを送ることだが……最悪の場合には、USB接続の赤外線リモコンを使って、カメラ側の受光部に赤外線発信器をテープで固定。赤外線による撮影コントロールということも考えられることだろう。

撮影時のダイナミックレンジを広く確保し、従来のデジカメでは行えなかった写真表現を可能とするHDRI。このHDRI画像をもとに、時間方向のダイナミックレンジを広げる「高速ムービー」作成技術を組み合わせ、風景の1日の変化を、微細な光の表情の変化まで記録しつつ30秒ほどのムービーで楽しめる作品が出来上がるのではないかと期待している。

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