CasioのデジカメEX-F1が欲しい。理由は高速なブラケット撮影が…………と書いていて気がついた。
この条件は、いくつかの複数の条件を自分の都合のいいように解釈して合成したものであり、そのものズバリの事実ではない。提示されている事実は、
・EX-F1は60fpsの静止画撮影が行えるカメラである(事実)
・EX-F1にはブラケット撮影機能がある(事実)
・EX-F1の露光制御の範囲は、-2EV〜+2EV(1/3EV単位)である(事実)
という3つの文脈のみである。どこにも「60fpsでブラケット撮影が、HDRI画像を作るのに十分な条件を満たす露光の範囲で行われる」とは書かれていない。現物が手元にない状態では、
・EX-F1のブラケット撮影の仕様
は確認できない。カシオのWebサイトから取扱説明書のPDFがダウンロードできるようになっているわけでもないので、これは確認できない。
さらに、-2EV〜+2EVの範囲で露光制御できるとして、その間でブラケット撮影で何枚撮影できるのか。仮に-2EV〜+2EVのレンジでブラケット撮影できたとして、それはHDRI画像を形成するに足りるものなのだろうか?
などと考えて調べものをしていたら、
http://japanos.xii.jp/nikki/nikki_7/nikki_07.html
というページを見つけた。大変参考になった。なるほど〜、-4EVぐらいまで露光制御できるとけっこーいい感じにHDRIに合成できるようだ。
だが、EX-F1の露光制御範囲は-2EVまで……。なんか、早くも先行きに暗雲が立ちこめてきた。
さらに、HDRIなんて真面目に作ったことがないことにも気付いた(汗)。そこで、手元にあるデジカメRicoh Caplio G3の仕様を調べ、ブラケット撮影できることを確認した。
実際に60秒のインタバルで、ブラケット撮影するように設定。やってみると……+0.5EV、0EV、-0.5EVの3枚のみ撮影するようだ。
Blacketeerを使って、この3枚の画像から手っ取り早くHDRI画像を作ってみたら……んーーーーーー、全然暗いところが映ってないぞぉ(ーー;;
………………………けっこー研究しないとダメじゃん(汗)
http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_f1/operation.html
おお、60fpsでブラケット撮影できるように書かれている。ただ、露光のレンジがどのぐらいで何枚ブラケット撮影するのかが分らない(ーー;;
結局、EX-F1オーナーに実データを見せていただいたところ、ブラケット撮影時にはEX-F1は3枚しか撮影せず、露光制御機能が不十分でHDRI素材作成用には不向きなカメラという結論が出てしまった。
HDRIベースの高速富士山ムービーを作るなら、ブラケット撮影の性能や仕様を最大限に重視してカメラを選定するべきなのかもしれない。