Apple Insider経由の「噂」情報ではあるが、Mac OS X 10.6 Snow LeopardのFinderがついにCocoaで書き直された「Cocoa Finder」になるのだとか。
ついにその時が来ましたか。本当に大丈夫なんだろうか、コレは(汗)。
AppleScript的には、Cocoaベースで作られたアプリケーションのAppleScript対応度が壊滅的であるケースが多い。とくにApple純正のアプリにその傾向がめちゃめちゃ強い。これは……
(1)ASを知らない技術者が開発しているケースが多い(経験不足、思慮不足)
(2)CocoaだけだとAS(というかOpen Scripting Architecture)に十分に対応するだけの機能がない
の、両方によって起こされている現象だと思っている。Apple純正のCocoaベースのアプリケーションで、AppleScript対応がまともだった例など……ないのではなかろうか(汗)
……昨今のMac OS Xのバグのひどさから、「ひょっとして、Cocoa+Objective-Cってバグ取りに向いていない処理系なのか?」とまで疑ってしまうところだが、真相は定かではない。ただ、結果(バグの山)あるのみである。
で、Cocoa Finder。
これをどう受け止めていいのか、さっぱり不明なのだが…………とりあえず、
(1)従来どおりに動作するかどうか
という評価軸がひとつ。少なくとも、Mac OS X 10.5用に記述したScriptとかプログラムはそのまま動作してほしい。
(2)既存の環境(Mac OS 9のマシンとの混在ネットワークとか)との親和性がどうか
という評価軸がひとつ。まー、10.5の段階でMac OS 9のファイルサーバーのボリウム名なんかが文字化けして見えなかったりするので、このあたりが改善される可能性は低い(ない)。
さらに、
(3)「新たな致命的なバグ」がないか
チェックしなければならないという評価軸もある。
Leopardの時の(ひらがなとカタカナの区別ができない)大チョンボの例があるので、(3)に力を入れなくてはならないのだろうが、Appleのお家芸である「きれいに致命的な落とし穴を掘る」テクニックを見破るのは大変だ。
もう、わざとごまかしているとしか思えないほど「見た目はキレイ、掘ってみるととんでもない」という構造は勘弁していただきたい。また、β版ではいい感じなのに、リリース版で見たことのないバグが出ているとか、古いバグが再発しているとかいうのも勘弁してほしい。