以前から存在を知っていたのだが、その時にはMac OS X版が存在していなかったautobahn。
「あなたのインターネット環境を最適化し、iTunes Storeのビデオや音楽のダウンロード速度を高速化させ、MySpace TVとVeoh.comのビデオ視聴を快適にします。」
というものらしいのだが、高速化する……その原理がいまひとつ分らない。当然、そこがソフトウェアのキモなので、そうそう動作原理など明らかにしてはいないと思うが……
常識的にこうした処理を高速化する場合には、
(1)ローカルに読み込んでおいてキャッシングする
当然、1回目は普通にサーバーにアクセスするので、2回目以降でないと高速化できない
(2)先読みする
ユーザーから指令が出る前にあらかじめ読んでおく。リクエストが来た時点ですでに読まれている場合には高速化されたように感じられる。
(3)パケットサイズを変更する
インターネット高速化ツールと呼ばれるものの多くが、このようなアプローチをとっている。パケットのサイズを調整して(大きくして)、高速化する。ただし、文字や数字などではなく、ムービーなどのサイズの大きなファイルに最適化されるようだ(実感したことがないので効用はよく分らない)。
(4)サーバーへのアクセスを負荷分散する
特定のファイルのみ別のサーバー上にコピーを用意しておき、オリジナルのサーバーが重い場合には別サーバーのデータを使用する。
(5)ファイルを途中で圧縮して、転送量を減らす
圧縮・展開をサーバー上で行い、ファイル転送量を減らす。
いろいろ検討してみたものの、どうも特定のサービスだけ高速化されるという話が本当なのかウソなのかが不明である。サイズの大きなファイルをダウンロードするアクションをすべて高速化するものなのか、特定のサイトへのアクセスを高速化させるものなのか………。
仮に、特定のサイトのファイルへのアクセスを高速化するのであれば、(4)と(5)の組み合わせのようにも思えるのだが、特定のサイトへのアクセスだけが高速化される……という前提が正しいというケースに限られる。
さてさて……どんなものやら。