携帯電話しか使えない若年層向けに、どこかの会社が「PCの代わりになるような簡単操作の機械」を出してくるのではないか、と考えていた。
TVCFで、auからau boxなるものが登場したことを知って「ついにやったか」と、ちょっと驚いた。音楽配信シーンをめぐってPC系の勢力（iTunes Storeなど）と携帯電話系の勢力（Lismoなど）のパワーバランスを変えるピースになり得る製品の登場……と、感じたからだ。
だが、TVCFを見た感じでも「かなり大きいな」という違和感があった。こうした製品は「小さいこと」が絶対条件だと思っていたからだ。また、デザインも野暮ったい印象を受けた。
Googleに検索語を突っ込んで調べてみると、あちらこちらで話題になっているのが分った。しかも、論調はおしなべて否定的だ。
■コンセプトはよいが・・・１年遅れてやってきた「ａｕ Ｂｏｘ」
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ここが一番参考になるだろうか。容量が1GBしかなく、システムが800MB使っているので、フリーエリアが200MBしかない、とかいうのは悪い冗談にしか思えない。開発元のモトローラのサイトを見ると、SOC（System On Chip）で構成しているとあるので……メモリまで含めてワンチップ化してあるというのだろうか。そりゃーメモリの容量を増やすのは難しいだろうなぁ…………。
ためしに、au boxとMac miniを同寸比で並べてみた（DVDドライブの大きさをそろえた）ところ、前から見てMac miniの倍ぐらいでかい。ビデオデッキぐらいの大きさといったところか。
無線LANがない、メモリがない、デザインが不細工、でかい……と、悪いことづくめだ。だが、これを反面教師としてどこかのメーカーが同様の市場に向けてアプローチを試みることも考えられる。DoCoMoはやらないだろうが、Softbankはやるかもしれない。
そういえば、Apple TVはどうなったんだろうか……このあたりを狙える位置にいる製品のように見えてならないのだが…………。