休みボケで眠りこけ、布団から出てこない奥方様を家に置き去りにして、予定より遅れて昼すぎに1人で六本木へ。地図のとおりに歩いていくと…………国立新美術館が見つからない。
現地に着いてから分かったのだが、国立新美術館はまさに今日オープンしたとのことで…………駅の案内板にはまだ載っていなかった。
六本木の界隈には滅多に行かず、土地勘がないため久しぶりに迷子になってしまった。なんということだろう。インターネット上のサイトで商品情報を調べ、お知らせページで21日からの販売をキャッチしたまではよかったのだが、肝心の美術館の場所が分からないとは!
仕方が無いので駅まで戻ろうとして、途中の工事現場のおっちゃんに道を聞き、半信半疑でその通りに行くと……
「ついた………」
今日まさにオープンしたばかりの国立新美術館に到着。なんか、ものすごくでかくてきれいで大仰な建物。そのうえ、えっらく人でごった返している。当初予想していたような「ちょっと売店で購入」ぐらいの感じではない。仕方なく、入場券を買って美術館へ。
展示物を早足に見てまわり…………結局展示場内には販売スペースはないことを確認。入り口の案内所の頭の悪そうなねーちゃんよりも賢そうな顔つきの案内員がいたので、「物販のスペースはないのか?」と聞くと…………地下にあるからそちらに行ってくれとのこと。
これも後で分かった話だが、地下の販売スペースに行くだけなら別に入場料はいらなかったのだ。むむむむむむむむむむむむむっ!!
地下の物販スペースがまた難物であった。希望の商品がどこにあるのかさっぱり分からないのだ。グラスや食器などが一カ所に置かれているという風でもなく、ブランドごとに分けられてはいるようだが、それを探す術がない。ごったに置かれている商品……それこそ、ガンプラからケロロ軍曹の単行本から、ボールペンからTシャツから、そうした物の中から探し出さなくてはならない。
「うっそだろ…………(汗)」
ここで、本日幾度目かのショックが私を襲う。もう、これで見つけられたら奇跡! ぐらいの雰囲気である。ああ、どうしよう…………。
SAKURASAKU Glassはどうしても奥方様の弟君にプレゼントしたかったのだ。司法試験を何度もトライしている彼もいいかげん今年がラストチャンス(たぶん)。今年こそ合格を、という意味もこめて「桜咲く」グラスをプレゼントしたかったのだった。
もう、汗ダラダラになりながら、物販スペースをエリア分けしてしらみつぶしに探して行くと…………「探さないでください」とでもいいたげな場所にさりげなく商品が置かれているではないか!! おお、われながらものすごい集中力だ!!!
レジに持って行くと、新しいものの在庫があるからちょっと待ってくれという。
「ん? ということは、ここで(100per.com)出しているランプも置いてあるんですね?」
そちらも在庫を出してもらった。もしもたどり着けなかったり、売り切れたりしていた場合に備え、Plan-Bとして「近くの酒屋でワインを買って持っていく」という案も検討していたため、報告のため奥方様に電話。
「かったどーーーーーーー!!!!!」
ちょっと自分をほめてやりたい。弟君もえらく喜んでいた。えらいぞ、自分!!!