HyperCard互換の開発環境のひとつ、Runtime Revolutionのバージョン2.9で、Linux用のβがリリースされたという。同ソフトには、これまでMac OS X版とWindows版のみでLinux用の開発環境はなかった(実行バイナリを出力することはできた)。
Runtime Revolutionは、日本語がまともに扱えないとか日本語環境でろくすっぽ動作検証されていないとか、日本語入力なんてこれっぽっちも考慮されていないという欠点に目をつぶれば、なかなかどうして、すぐれた開発環境である。
Linux用……とひとことにいっても、さまざまなディストリビューションがある。Runtime Revolution 2.9は、Ubuntu 7.xおよびOpenSuse 10をサポートしているという。
Linuxの各ディストリビューションのシェアがどーーなっているのか確かめておくべきだろう。以下のページでLinux各ディストリビューションのシェアを調べた。
No. 1とNo.3ということか。おおよそ、理にかなっている。
ただ……RAD環境としてRuntime Revolutionの箱庭的世界観はよいと思うが、Linux屋さんたちに「英語プログラミング」のHyperTalkがウケるかどうかは未知数だ。簡単なように見えて、そのクセを掴むまで異様に難しいといわれる言語であるだけに、「お手並み拝見」といったところだろうか。