iPodのゲーム機としての実用性について実際に検証しておかねばなるまい。そう考え、iTunes Storeでゲームをさがしてみた。
そんなにハズレはないはず……と思いつつ見て回ると、さにあらず、ユーザーの辛辣なコメントばかりついているゲームもある。それも、1つではない。英語のゲームをそのままローカライズせずに持ってきてもダメだろうし、TV番組をネタにしたものも米国以外ではウケないだろう。AppleのiPod Games担当者のおマヌケぶりが伺われる。
かくして、一番無難に楽しめそうな「Bejeweled」を購入してダウンロードしてきた。
……………ハマった。完膚無きまでにハマった。布団の上で寝転がってゲームをしつつ、そのまま前のめりにiPodをにぎりしめて睡眠に落ちていたり、電車の中でプレイしていて乗り過ごしそうになったり……。
かなり危険である(汗)。ミイラ取りがミイラになるところだった。
ここまで遊べれば、ゲーム機としてもなかなかなのではなかろーか。案外、エミュレータで昔のゲームでも動いたらハマりまくってしまうかもしれない。
ただ、電池を強烈に消費するため通勤時間にちょっとお暇をつぶすぐらいの内容でないとプレイし切れないだろう。そして、職場であわててMacにつないで充電することになるのだ。
いくつか発見(?)もあった。
当然のことなのかもしれないが、音楽を聞きながらプレイできる。iPod標準で入っている程度のゲームなら当然期待されるべき機能だが、サードパーティのゲームでもそれができるとは思ってもみなかった。このへん、iPod用ゲームの必須機構なのかもしれない。
音楽再生を生かしてあることと関連するが、ゲーム中に「<<」「>>」などのタッチホイールの操作は有効になっている。つまり、ゲーム操作はそれ以外で行う必要があり、Bejeweledの場合には「タッチホイールをタップする(かるくたたく)」という、いままでにiPodでは体験したことのなかった操作を行うことになった。
トラックパッドの延長線上にあるコントロールデバイスなのでタップぐらいできて当然、下手すりゃ2本指スクロールができてもおかしくはないところだが、iPodでタップという動作はしたことがなかったので、少々驚かされた。
ゲームを開始すると、音量調整が音楽再生時とは別管理になり、画面の輝度自動調整が無効化され、パワーマネージメントは通常とは別のものになるらしい(iPod搭載のプロセッサを酷使する状態?)。それゆえに、ゲーム中に直接スリープに移行することはできないようだ。終了してからスリープ、という操作を要求される。