Illustratorで作った表をInDesignにInDesignのオブジェクトで転送

Illustratorで作成した「表もどき」がものすごい大量に掲載されている製品カタログを、InDesign上のオブジェクトとしてAppleScriptで再構成できないか、という相談を受けた。

Illustratorの座標系は左下が原点で、InDesignの座標系は左上が原点だ。そーゆー座標系を変換しつつ、各種のtext frameなどのオブジェクトから属性値を取り出して、InDesign上に同様に構成するのは、面倒なだけで不可能ではないな、というところまで調査を続け……はたと考え込んでしまった。

  「InDesign上でテキストと罫線で表を再構成しても意味がないのでは?」

確認してみたら、やっぱりその通りで……InDesign上の表オブジェクトで再構成されていないと、現場の作業を軽減できなくて大変なのだとか。

そうはいっても、Illustrator上で単なるテキストとラインだけで構成されている「表もどき」をAppleScriptから走査して、InDesign上で「表」として再構成するなんて無茶すぎる。

そりゃー、Finder上で画像アイコンを並べて、Finder上の座標をもとに1枚ものの画像として組み上げる、みたいな無茶なScriptを組んだりもしたが、表の認識をやるとかいうのは荷が重すぎる。

  「そりゃ不可能だ」

と、早々に判断して「IllustratorとInDesign間でコピー&ペーストする回数を大幅に減らせるScript」を試作して見せてみた。

もしかして、自分が知らないだけで「表の自動認識ソフト」みたいなものが存在するのだろーか? いやいや、1行に無理矢理2行分突っ込んでみたり、縦横無尽に作られている表もどきを認識するなどひっじょーに困難な仕事に違いない。

……多分、ないと思うのだが…………(ーー;;;;

…………あった。日本語OCRのソフトウェアだ。表のセル自動認識機能を持っている。しかし、表の自動認識機能だけを外部から利用するにはどうしたものか。

さらに考えていると、Illustratorで作られた「表もどき」を画像に書き出して、そいつを日本語OCRのソフトに渡してみたら、表組を認識してExcelのファイルに仕立て上げてくれたりするのではないか、というアイデアが出てきた。

無論、こうしたアクションを手動で行ったのでは意味がない。すべてAppleScriptで自動処理するのだ。おっそろしくCPUパワーを無駄遣いしているような気もするが、あながち不可能ともいえまい。

身の回りに適切なOCRソフトウェアが転がっていなかったので、Parallels上のWindows 2000環境に日本語OCRのお試し版が入っていたものを試しに使用してみることとした。Mac OS X側で「表もどき」グラフィックを作成し、Parallels上のOCRに渡して処理させてみた。

……………ノイズがまったく入らないという、ベストな条件がそろっているとはいえ、こんなにうまく行くとは思ってもみなかった。半角文字が全角文字として認識されてしまうといった問題はありつつも、きちんと文字認識され、Excelの書類として出力された。

冗談半分で試してみたものだが、変な実用性が出てきてしまった。困ったものである。

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