ケースに合う中身

ウチの奥方様は15インチのMacBook Pro Core Duo 2.0GHzを持っている。これは、わが家では最もハイパワーなマシンである(同点でiMac Core Duo 2.0GHzもあるが)。

Windowsがネイティブスピードで稼働し、ParallelsによってMac OS X側とのデータのやりとりもシームレスに行えるため、毎日奥方様の業務で活躍しているらしい。

彼女がそのMacBook Pro(以下、MBP)を購入したときには、その従来機種とは異なるボディサイズゆえにまだ専用のソフトケースが市販されておらず、「購入したはよいが持ち歩けない」という事態に……危うく直面しそうになった。

そこで、売り場のすみに置かれていた旧機種用のケースを発見。その中に17インチのPowerBook用のケースがおっそろしく安く売られているのを見つけ、「これで当面我慢しろ」と言いくるめて17インチ用の巨大なソフトケースを購入させた。

当初は「え〜」とか不満そうに言っていたのに、この15インチのMBP用には少々大きすぎるケースの意外なメリットを発見。奥方様は意気揚々と仕事場にこのソフトケースを持っていくようになった。

その「意外なメリット」というのは、「ほかのモノを一緒に入れておける」ということだった。

たとえば、本。

何冊かソフトケースに一緒に入れて持ち運べるということで、参考資料をよく一緒に入れて持ち歩いている。

たとえば、傘。

ソフトケースなので、折りたたみの傘ぐらいなら一緒に入れておけるのだった。ただし、入れるとソフトケースはぱんぱんだ。うむっ!!

私は彼女にしばしば注意した。

「そんなに重いものを入れていると、ケースが閉まらなくなるぞ!」

ソフトケースは単にマジックテープで閉まるようになっているので、過負荷によってバカになる危険性をはらんでいるのだ。

でも、奥方様は負けなかった。私の忠告などどこ吹く風。さまざまな本やさまざまなアイテムをMBPと一緒に持ち歩く「超重量手提げ野郎」になっていたのだ。懲りね〜。

見かねて……「自分で自分の荷物を重くしてるんだから、ちゃんとMBPに合ったケースを買い直してはどうだ?」と提案。

しかし、奥方様は言ったのだった。

「だったらあたしは、このケースに合う中身に買い替えるよ!」

なんだそれは? 

それはつまり、17インチのMBPに買い替えるつーことか?

「そうだよ! 作業してると15インチだと狭いんだよ! 出先でもっと広々とした画面で使いたいぞよ!」

…………………あのー、13インチで我慢している人が目の前にいるんですが(汗)

奥方様は最上位機種を買って、真のハイエンドユーザーになるつもりらしい。うーん、なんだそれは…………(ーー;;;;

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