スクリプタブルなプロジェクト管理ソフトの進化

「Mac OS X上のプロジェクト管理ソフトは、スクリプタブルでなければならない」それは、個人的な信念でもあると同時に確信でもある。

他のツールと連携してデータを反映させたりする必要性がひっじょーーに高いからである。Scriptableでないプロジェクト管理ソフトなんぞ、存在する必然性自体がまったく感じられない。

その草分け的存在である「FastTrack Schedule」の用語辞書をひもといてみると、コマンドが多くてオブジェクト(操作対象)が少ない。ガントチャートの画像書き出し機能は、メーラーと組み合わせて便利に活用したが……そういうキワモノ系以外の用途に役立ったためしがない(つまり、徹底的に活用する場合にはGUI Scriptingとかデータの直接オペレーションが必須になる
)。

fts_sdef

GUIからの操作を自動化するような用途を考えてスクリプト用語辞書が用意されているのだ。さらにいえば、日本語版ではバグがあってAppleScript系の機能はほとんど使いものにならない(ーー;;;

ただ、一般ユーザーにとってはScriptingはさして重要な機能ではなく、画面上でいかに無理難題のレイアウト的な操作を許容するかがポイントなので、FTSは一応ベストセラーといわれている。


これを参考に強化されたのが、後発のOmni Planの用語辞書だ。オブジェクト数は劇的に増え、なんてすばらしいオブジェクト階層なんだろうかと涙したほどだ。

omni_sdef

ただ、実際にAppleScriptを組んでみると「なんかだるーーい」という印象は拭えない。他のツールと連携するならOmni Plan……Omni Planと心中する覚悟を決めかけていた、まさにそのときだった。


…………Merlinバージョン2.0.2が登場。めちゃくちゃスクリプタブルになっているのを今日発見した。


このオブジェクト数!!!!!!! このぐらいないと、プロジェクト管理ソフトの各種データにはアクセスし切れないはずである。

merlin_sdef

おまけに、MindJet MindManagerのマインドマップを直接読んだり書いたりできるらしい(汗)(MS Projectのファイルを読み書きできるのは、このジャンルの製品としては「当然」の機能なのであえてリストアップしなかった)。最後発のデメリットを逆転するほどのパワフルな機能のかずかず。

ただ…………日本語環境で使うには画面表示がちょっと合ってない(日付の表示が)感じである。そこんとこ変更できるとかなりよさげなのだが…………。

あとは、離れた場所にいるユーザー同士で進捗度の連携を行えるとか、そういう機能があると市場を根こそぎもって行けるだろう。

Merlin、侮りがたし!!!!

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