続・超異常事態 宛名職人がない!!!

前述のとおり、宛名職人v15プロジェクトはUniversal Binary化と新OS「Leopard」への対応、そのための開発環境の移行(Xcode)など技術的課題が重荷となったためか、予定どおりに開発が進まず、当初の発売予定である11月末から12月中旬へと変更。さらに、12月28日へとパッケージ版およびダウンロード版の発売日が変更されるに及び、年内の発売が絶望視されていた。

その後、実家の父親からヘルプコールがかかって、結局年賀状の印刷を手伝うことになった。だが、父親のプリンタPM-A820にはMac OS 9版のドライバは存在せず、父親が持っているClassic版のアプリケーションからの印刷はできなかった。

そこに選択肢はただ1つ。昨年のバージョンの宛名職人v14に今年の素材集をセットにしたパッケージを購入することだ。

そこで、池袋のLabiヤマダ電機に行き、ソフトウェア売り場で衝撃の事実を知ることになる。

  宛名職人v14ねずみ、生産中止

……なんですかそれは?(ーー;; もう、売り場の人も「どうしようもない」と投げやり状態。売りたくても売れない「どうしようもない」と、アジェンダのやり方が「どうしようもない」のダブルミーニングで「どうしようもない」という、あまりといえばあまりの美しい状況に、売り場の人と一緒に大笑いしてしまった(^ー^;;

もはや、この「どうしようもない」状態の連鎖に歯止めがかからない。私の個人的な推測ベースではあるが、宛名職人v14ねずみというのは昨年の売れ残りのパッケージに素材集をただ付けただけのものだったのだろう。いまさら増産が効くわけでもなく……また、売れ行き絶好調のLeopardに対応できているわけでもなく、売ればうるほど何かまずい状況が出来上がりつつあったのかもしれない(なんでLeopardでちゃんと動かないのか、といった苦情に近い問い合わせがユーザーサポートに殺到するとか)。

実家の父親にどーー説明するのよ、ということはこのさい後で考えるとして……この素晴らしいびゅーてほーな状況……Carbonベースで開発を行ってきたために、Mac OS Xのバージョンアップを乗り切る技術を持たなかったソフトウェア会社の「脱落」「崩壊」という歴史的状況を目の当たりにするのかもしれない。

そもそも、年賀状ソフトなどというものは……ソフトウェア開発よりも素材集を揃えたり、新しいプリンタの動作検証。さらにユーザーサポートといったものが主体であるはずで、ソフトウェア開発にかけるウエイトは相対的には大きなものでなかったのだろう。

また、年賀状自体を年末に出そうという動きも社会的に減少しつつあり、利益を出すことが難しくなってきたジャンルのソフトウェアなのかもしれない。

これは……小回りの効く小規模デベロッパーにはチャンスなのではなかろうか? ある程度の規模の会社を回すには足りないが、少数精鋭のソフトウェア開発チームであれば十分にまかなえる規模の市場がぽっかり空いているともいえる。そこに、素材系に強い会社がタッグを組んだらどうなるだろう?

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