人類はいつまで地球上で生活して行けるのだろーか、という漠然とした疑問を子供の頃から抱いていた。子供の頃に見た「宇宙戦艦ヤマト」がそのきっかけになったのだろうか。その時には太陽寿命説ぐらいしか見当たらなかったのだが、最近調べたらいろんなことが分かった。
■太陽の寿命説
太陽は水素が核融合反応によってさまざまなエネルギーを放出し、自分で輝いている恒星であり、思いっきり簡単にいえばたいまつみたいなものである。内部でエネルギーを使い果たせば現在の燃焼状態を維持できなくなる。このリミットがだいたいあと63億年と言われている。
環境問題やエネルギー枯渇で人類が滅亡しないと仮定すれば、あと63億年もの間、人類は地球上に生存できることになる。せいぜい人類の歴史が1万〜数千年程度なので、あんまり気にしなくてよい時間の単位だろう。
■プルームテクトニクス説
つい最近知ったのがこの話だ。地球表面の大陸は、いわば熱い豆乳の上に浮いている湯葉のようなもので、内部の豆乳(マントル)が対流することによって移動し、分裂したり集合したりしている。
地球の中心部は「コア」と呼ばれる固い金属類の塊と考えられている。中心の固いコア、コアのまわりに対流している熱い豆乳(マグマ)、一番外側を湯葉(地殻)が覆っているという構造の球体だ。
で、このマントルの対流に着目した学問がプルームテクトニクスだ。この豆乳=マントルの対流のことをマントルプルームと呼んでいる。
プルームには上層に向かって移動するもの(ホットプルーム)と下層に向かって移動するもの(コールドプルーム)があり、下に向かって動く流れが集まる(スーパーコールドプルーム)と、必然的に豆乳の上の湯葉(大陸)も一点に集まることになる。
しかし、この大きな下降流がさらに地球内部の核の部分に跳ね返って、巨大な上昇流となり、大陸=湯葉を大々的に切り裂いたり大々的なマグマの噴出(スーパーホットプルーム)が発生するのだという。そして、これが2.5億年前に発生したペルム紀の生物大量絶滅を起こした原因だと考えられているのだという。
ずいぶん端折ったので不正確な部分があるのはご容赦いただくとして、このプルームテクトニクスによれば、次回のスーパーホットプルームの発生は2億年後と予測されている。
……63億年から2億年に減ってしまったわけで、これはこれで(自分としては)大問題である。人類は地球上に物理的に完全に住めなくなる前に、地球という「ゆりかご」から外に飛び出す宿命にあるのだろう。ただ、その前に環境問題とエネルギー枯渇をなんとかしないと(汗)