職場でアンケートをとる必要が出てきた。さりとて、Webでアンケート集計などといってもロクに回答しない人間が多い(すべての人間に端末があるわけでもない)ので、紙ベースで行うことになった。
とはいえ、集計作業まで紙ベースにつき合う必要はない。なるべく手間はかけたくない。コストもかけたくない。
……というわけで「○○は腐る直前が一番おいしい」(○○には好きな文字をお入れください)のセオリーにもとづき、いまどきバーコードを利用して集計することにした。
大学時代にポケットコンピュータにメーカー純正のバーコードリーダーをつなげて読んで遊んでいたが、バーコードを自前で印刷できなかったのでいまいち実用性がなかった。いまなら、そんなもん余裕でできてしまう。
きょうび、チェックサムを必要としない「Code39」のバーコードであれば、フリーのTrueTypeフォントをダウンロードしてきて、そのままMac OS X上で使える。ものすごく低コストで処理系を迅速に作成できるので便利である(QRコードリーダーはおしなべて15万円程度と高く、気軽に使えるものでもない)。
Code 39で気をつけるのは、コードの前後に「*」(アスタリスク)をつけておくことぐらいだ。これを忘れるとバーコードリーダーが読み取ってくれない。あとは私物のUSB接続のバーコードリーダーがあるので、これをMacBookにつないで読み取ってみた。キーボードデバイスとして認識されるので、コンピュータ側から見ると、バーコードリーダーとはいえ「ちょっと風変わりなテンキー」というぐらいでしかない。Mac OS X上での利用もまったく問題ない。
ただ、バーコードを含めたドキュメントを印刷するときに、カラーレーザープリンタだと、明示的に白黒ないしはグレースケールのモードを指定しておかないと、プリンタ側が勝手に画像補完を行ってバーコードがボヤけ、リーダーで読み取れないという現象に直面した。白黒レーザープリンタしか身の回りになかった時代から考えれば、実に贅沢な悩みだ。
アンケートに話を戻す。各回答票に部署+シリアルででっちあげたバーコードを入れておき、他の部分は番号選択方式にしておいた。この回答票とは別に、回答用バーコードシートを用意しておく。紙の上にバーコードが並んでいるというものだ。
で、回答票をみながらバーコードシートをスキャンして、アンケートの集計を行う。自由記入欄の入力は別途行うが、その時も各々の回答票のバーコードをもとにデータベースのレコードを呼び出し、入力を行うようにすればよい。場合によっては、自由記入欄は文字情報ではなくデジカメやスキャナで読み取った画像であってもよいかもしれない。