おかき業界で勃発する「ふんわり戦争」

未確認ながら、2005年ごろから販売されているらしい。新感覚のおかき「ふんわり名人 きなこ餅」が菓子業界にちょっとした旋風を吹かせている。さまざまなTV番組で話題になり、売り切れ続出。職場でも大人気のお菓子だ。

■ふんわり名人 きなこ餅コミュニティ

■越後製菓「ふんわり名人 きなこ餅」

■越後製菓「ふんわり名人 チーズ餅」
きなこ餅に安住することなく、越後製菓開発陣が送り出したチーズ餅。ほかに、ごま風味の餅もあるという。きなこ餅とはあまりにもまったくの別物なのですぐに評価できない。

「ふんわり名人 きなこ餅」の食感を表現するならば、「あっさり、さくさく、ふわふわ」といったところだろうか。トウモロコシを材料にしたスナック菓子を米で再現し、油味を減らした感じだ。

……で、食品市場において「モノマネ」は当たり前のようで、各社あの手この手で「ふんわり名人 きなこ餅」を追撃すべく、パッケージ包装の方法までそっくりマネた製品を市場に投入。この恥知らずな業界体質にウンザリさせられることしきりだ。


■亀田製菓「なごみの実」たっぷりまぶした和素材三色(むらさき芋、抹茶、きなこ)
きなこ味は、まんま「ふんわり名人」をコピーしたような雰囲気。むらさき芋と抹茶は「言い訳」のために用意したように見える。注目のきなこ味については、「ふんわり感」を再現できておらず、文字どおりの「ニセモノ」。きな粉のパウダーがおかきボール本体にべったりくっついており、オリジナルのふわふわ感とはほど遠い。しかも、塩味が強めで何を目指したいのかがさっぱり分からない。油分を強く感じるものであり、あっさり感はない。6個入りの小袋ではなく、2個入りにしたのは、6個も食べると飽きられてしまうとの判断からだろうか。

■三幸製菓「ふんわりやわらか新食感 ふわふわ焼 みたらし団子味」
似た風ではあるものの、「みたらし団子味」が新感覚。また、ボール状というよりはみたらし団子を意識してちょっとつぶれた団子風の形状。油っぽさは残ってしまっているのだろうが、みたらし団子味でなんとかそれを感じさせないようにしている模様。6個入りの小袋に入れているのは、ふんわり名人きなこ餅と同様。

今後も同様の製品を各社が市場に投入してくることが予想される。やれやれ。

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