教育型コンピュータ

休日の昼下がり、奥方様とガンダムのDVDを見つつ、いろいろツッコミを入れていた。

「オープニングの時に、ガンキャノンのバイザーの色が一瞬だけ白くなるんだよね〜」
「シャアが叫んでるよ〜、あの冷静な彼が……」

など、奥方様とアホな会話を繰り広げる。夫婦の団らんにぜひファーストガンダムを。

まあ、そんなことは比較的どーでもいいのだが……使えば使うほど戦いを学習して強くなるガンダム、という下りがとってもとっても気になる今日このごろだ。

どーーーーーもAppleがそういう機構をMac OS Xに組み込みそうもなさそーだと感じはじめた。彼らがやらないのなら、それが具体的にどーゆーものになるのか、まずは考えてみようではないか。

使えばつかうほど賢くなる、あるいは快適になるというギミックは非常に魅力的である。また、その学習した内容をユーザー間で共有できれば、ユーザー全体の経験や知識が共有されることになり、非常に有益だろう。

これに対しては、反論もある。「上級者にとって役立つノウハウが、初心者にとっても有益とは限らない」というものだ。

初心者にとって必要な知識とは何か? それは、コンピュータを使って何か自分のやりたいことを、何によってどのように行うか、ということだろう。あるいは、コンピュータで何ができるか、という話かもしれない。初心者の操作は無駄が多いだろうし、初心者のノウハウなんて漢字変換内容ぐらいしか有益なものはないだろう。

上級者にとって必要なノウハウとは何だろうか? 作業をいろんなアプリケーションを使って効果的に行うということとか、自動でいろんな処理を行うことだろうか。

ユーザーのレベルを測定するか、あるいは自分で判定してもらうしかないだろう。キーボードの打鍵速度などから計測してもいいかもしれない。

コンピュータで何ができるか……といった根源的な話は勘弁していただくとしても、データのコンバートや作業方法を共有できると有用ではないだろうか。

なんでもWebブラウザでできればよい、といったプアーで薄っぺらな世界観がすべてではないはずだ。要は、住み分けだろう。

どこのWebの情報を見ると便利か、というノウハウはWidgetで、自動処理についてはAutomatorのアクションで共有される、という考え方はできるかもしれない。Widgetについては簡単に作る手段が提供されもしよう。だが、Automatorについてはもーちょっとなんとかならんのか、と思ってしまうところだ。Xcodeで作らなくてはならないというのでは困る。

NeXTstepから引き継がれた「サービス」の機能も、何かの鍵になりそうに思える。Web経由でリモートでサービスが提供できるようになれば、さまざまなアプリケーションに強力な追加機能を提供できるようになるだろう。

ひととおり検討して可能性を探ってみた。だが、教育というにはほど遠い。教育とは、実に難しい概念であることよ。

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