などと気合いを入れるほどの製品でもないのだが、3/7のAppleStore, Ginzaのイベントの前までには話のネタにもなるので入手しておこうと思っていた。ならば、店に行くのは時間的に今日しかあるまい。
仕事を終えて新宿のソフマップへ。店頭にはIMJ製品しかない。「ほかのはないのか?」と聞くが、ないのだという。
予想だにしなかった事態だ。
IMJの製品は初期出荷分が(8cm CD添付というMac製品にあるまじき大ポカで)全回収になり、再出荷には2週間ばかりかかると見ていたのだが……。
自分はログファームの製品にしようと思っていた。しかし、同社の製品はヨドバシカメラでも見かけなかった。しかも、わざわざMac売り場とPC売り場の両方を確認したのに、である。
天下の新宿西口ヨドバシカメラに在庫がないとなれば、もうこれはログファームの製品をあきらめるしかない。
しょーがねーなー、と思いつつMac売り場に戻ってIMJの製品を購入。Made In Japanではなかったのは残念だが、ないものは買えないのである。うむっ!
……かくして、新宿西口のケンチキで早速セットアップ。インストーラーパッケージをこじ開けると、そこには前処理も後処理などもなかった。これではインストーラーにする必然性がまったくないのだが、どういう開発者が作ったのだろーか?
仕方なくインストーラーを起動。なんとまあ、バックグラウンドのグラフィックはデフォルトのままというていたらくである。不慣れにもほどがあるというべきか、徹底的に愛がないというべきなのか。
とりあえずインストールして、OnTimeTVMac 2.6.3という謎なバージョンのついたアプリをこじ開ける。Resourcesフォルダの中が不可解な構造になっている。English.lprojもJapanese.lprojのフォルダもない。あくまでも日本仕様オンリーだぜ、ということか。だいたい、ほとんどのリソースが「SharedSupport」なるフォルダの中に入っている。ものすごく不思議である。
自分、インストーラーパッケージの解析をいろいろとやってきたが、こーゆー構造に出くわしたのは初めてである。なんか、ものすごくMac OS X用アプリを作り慣れていない開発者が作った気配が濃厚である。いやだなぁ。
ここで、さらに不可解な仕様に直面。アプリケーションを誰が作ったかを示すCFBundleIdentifierの表示を見ると、
org.wxwindows.onTimeTVforMac
などと書かれている。IMJが作ったものとは最初から思っていないので、まーなんかわかんないけど海外に作らせたっぽい感じ?
ところが、CFBundleLongVersionStringを見ると、「Websync,Co.,Ltd.」と書かれている。それが実際に開発を行ったとされるメーカーの名前なのだろうか。なんだろうね、これは。
そして、アプリケーションを起動させてみて3たび苦悩するのである。「このアプリケーションについて」を見ると、「icube Corp.」というまったく別の会社の名前が表示されているではないか。
http://www.icube.co.jp/abouticube.htm
一体、この製品を作ったのは誰よ?(汗)
IMJ(流通させてるだけ。ただの商社)
icube Corp(このアプリケーションについて、で表示される名前)
Websync(ファイル情報で出てくる名前)
Websync(CFBundleIdentifierに書かれている名前)
……などと言っている間にOnTimeTVアプリケーションがアップデートしてバージョン、1.02に。Aboutメニューのところのicubeの名前が消えた(汗) その割に「常に全面で表示」などという恥ずかしい誤植は放置されているあたりが不思議である。
実際にアプリケーションを作ったのはicubeなのだろう。大阪にある計測制御系のプログラム開発メーカーのようだ。ちなみに、icubeのWebをSafariで見ると日本語が化けまくって読めない。
なんか、もんのすごくいやーーな感じのするアプリケーションなのだが、まーなんとか自宅でワンセグ放送を視聴できている。チャンネルを変えたときにいちいちチャンネルの走査を行うので、おっそろしく時間がかかるとか、いい感じで見ていると一定間隔で音声がブチ切れるのでイラつくとか、USB端子につなぐと重力方向に曲がってブラ下がるように装着されるのが嫌だとか、そういう「些細な問題」に目をつぶれば、9,800円ぐらいの価値はあるのではないだろーか。