3〜4年前ぐらいだろうか。Mac OS Xの新機能としてAppleに要求したものがあった。「モニターのサイズに依存せず、ベクターグラフィックでユーザーインタフェースを作りたい」というものだ(ほかにもいろいろあったが)。
映画に出てくる(見てくれ優先の)コンピュータ・インタフェースを実際に作ってみたいというのがその理由だ。
だが、なかなか要望を反映した機能が搭載されなかったので、シビレを切らしてFlashでアプリケーションのUser Interfaceを試作してデモしたりしていた。Webブラウザ上の要素を用いてローカルのアプリケーションのUser Interfaceを作るしかないだろうか、などと考えていたのだ。
そんな中、2006年のWWDCにて10.5でCoreAnimationなるフレームワークが整備されるという話が明かされた。待望の「動き」のあるド派手なインタフェースを作れるようになったのだ。
解像度非依存インタフェースの機構と、このCoreAnimationがあれば、自分が希望していたようなユーザーインタフェースを作ることはできるだろう。
問題は、これがAppleScript Studioから使えるようになっているかどうかである。CoreAnimationによるユーザーインタフェースは、Interface Builder上で作成できるようになっているとのことなので、基本的な機能については使えるのではないかと期待している。ただ、自分が考えたようなインタフェースの動きをすべて再現できるかどうかについては不明だ。
自分で試作して公開している「ぴよまるデスクトップWebブラウザ(ぴよブラ)」では、ページ内のリンクを別メニューが表示するようになっている。このあたりは、Core Animationでド派手に演出したいところだ。
ほかにも、電卓(ぴよでん)とか、必要栄養量計算ソフト(Harris Benedict)とか、取るに足らない(?)ジャンルのソフトにドラマティックなUser Interfaceをかぶせて、いろいろ実験を行ってみたいものである。