Classic環境でScriptingを行う困難たち

Classic上でのScriptingは、スクリプターであればなるべくさけたい話である。理由はいろいろある。

ひとつに、Classic環境がMac OS環境とイコールではないため、どのような挙動を行うかが未知数だからだ。Mac OS Xでも、Mac OS 9でもない、まったく違う未知の環境といっていい。

ふたつめは安定性。せっかく、岩のように微動だにしないMac OS X環境の上でScriptingを行うというのに、安定性に関しては難のあるClassic環境をわざわざ使わなくてはならないというのがストレスになる。

みっつめは、時代の違い。もう、Classic Mac OS上でのScriptingなんてノウハウも何もかも失われて(忘れて)しまったが、それをわざわざ引っ張りださないといけないのは難儀であるし、最新のOSでしか使えないAppleScript系の最新のテクノロジーをすべて封じられては、プログラミングもままならない。

などと文句を言いつつも、このところClassic環境上でQuark 4.1などというカビの生えたようなアプリケーションを相手にAppleScriptの改修作業を行っている。

とにかく、すべての命令の挙動をじっくり確認しないことには前に進めない。とくに、アプリケーションへの命令が正常に行えているかどうか、というのが問題だ。

確認しているうちに、いろいろトンでもないことがわかってきた。

たまたまDocumentからPostScriptファイルを書き出したかったのだが、これがうまく動かない。書き出し先を変数で指定するとエラーになる(汗) ちょっと小手先のテクニックを使って、file  specで指定すると……ファイル名は維持されるものの、書き出し先のフォルダが見当違いの場所になってしまう。

これでどーーやってプログラムをしろというのだ?(汗) だいたい、Appleとしてはユーザーにデータの移行だけできればよいのであって、その上でAppleScriptが正しく動くなどという保証はしていようはずがない。いまさら彼らに文句を言っても、修正に応じたりはしないだろう。

……というわけで、Scriptを動的に生成して実行し、ダイレクトパラメータでありながらファイルパス可変でPSファイルを書き出せるような、無駄に高度なテクノロジーを開発してしまった。こんなつまらないことにこんな高度なテクニックを投入しなくてはならないというのが納得いかないのだが(ーー;;; まあ、動いたからよしとすべきか。

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