ボイジャーの縦書きWeb/テキストブラウザ「azur」をオンラインで購入した。2,100円である。AppleScript非対応のソフトだが、そこはツッコミどころじゃない。
前々から買おうはと思っていたのだが、Intel Macにネイティブ対応するまで待っていた。ちょうど新バージョンでMac OS X 10.5およびIntel Macに対応したので、これはちょうどよい機会だと考え購入。まだ、レジストコードは届いていないが、リリース直後なので事務処理がたて込んでいるのだろう。
azurにはテキストの画像書き出し機能があり、テキストビューワー機能のないポータブル機器でも、画像のブラウズ機能を持っている場合が多いため……なんとこれを利用して「テキストを画像で読む」というスタイルを提唱しているものすごいソフトである。この割り切り方は並ではない。
つまりazurを使うと……写真のビューワー機能と画面をもつ機械であれば、携帯電話だろうが携帯ゲーム機だろうがiPodだろうがフォトビューワーだろうがデジカメだろうが、なんでも「読書環境」になってしまうのだ。テキスト/PDFリーダー機能の不在を理由に見送ってきたiPod touchを購入すべき理由が出てきてしまいそうで怖い(ーー;;;;。
Mac OS X上でazurを動かせば、そうした携帯機器でも、そのまんまヒラギノの美しい文字が堪能できることだろう。Windowsマシンしか持っていないというたいへん可哀相な人のためにいくつかフォントもついてくるはずだが、Windows上でazurを動かそうなどという神をも畏れぬ冒涜を行う気はさらさらないので、どの程度Windows上および携帯機器に転送した画面で美しく見えるかについては個人的には保証もしないし推奨自体行っていない。
また、Webブラウザとしてもazurは知りうる中で唯一評価に足りるものだと思っている。Webコンテンツを解釈してそのまま表示するだけなら、きょうびどこのバカブラウザでもできるのである(Mac OS X上ならWebkit使って5分ぐらいで作れるし)。
Webコンテンツを解釈し、ユーザーに利益のあるように再構築して見せるというのは、ひっじょーに閉塞感ただようWebブラウザというソフトウェアの世界において、誠に正しい進化の方向性(のうちの1つ)だと思う。azurの場合には本文を縦書き表示コンテンツに変換してユーザーに見せてくれるわけだ。
昔から、ソフトウェアの進化ステージを「ブラウザ/ビューワー」→「エディタ」→「プロセッサ」と説明してきたが、azurはWebブラウザをWebプロセッサのステージに引き上げた例として記憶されるべき存在だろう。
また、他に並ぶべきものなしという意味でも尊敬に値する。似たようなジャンルの似たようなソフトばかり作って何が楽しいというのだろう。こういう、ずがっ! と突き抜けた独自性こそ賞賛されるべきものだ。
# レジストコード、まだ届かないなぁ…………(ーー;;
# ……などといっていたら、これを書いている間にメールボックスに届いていた。発見が遅れたのは、それが「迷惑メール」に振り分けられてしまっていたからだ(汗) まあ、想定していた通りなので仕方ない。