Apple TVでフル仕様のMac OS Xがブートした?!

海外のAppleTVHacks.netで、エイプリルフールのネタなのか真剣な話なのか判断つきかねるのだが、Apple TVでMac OS Xがブートしたという記事がアップされていた。


Apple TVからHDDをIntel Macに移し替え、オリジナルのバックアップをとった後に、通常のMac OS Xをインストール。インストールは最小限の構成で行うべき、と書かれている。

通常のカーネルを削除して、修正版のカーネルを入れ、Apple TVオリジナルのApple TV OSからboot.efiwithファイルをコピーして、blessコマンドを実行。NVidia関連のkextを削除してから、Apple TVにHDDを戻してApple TVを再起動。

……ということらしい。混雑を避けてサーバーからカーネルさえダウンロードできれば、ほかの作業はおどろくほど簡単だ。この調子でハックが進めば、BootcampでWindowsを起動することさえ近いうちに可能になるだろう。

ただ、メモリがたかだか256Mバイトで、1GHzのPentium-M(だったか)程度のパワーで、光学ドライブを装備していない構成でMac OS Xが動いたところで果たして嬉しいのか、という問題がある(ネットブートにはうってつけ?)。メモリだけでもなんとか増設できるとよいのだが……。

3万8,000円で買える超廉価版のMac mini。ただし、メモリはおっそろしく少なく、CPUパワーもへっぽこ。この構成でどの程度のパフォーマンスを発揮するものなのか、かなり心もとない。おまけに、SSE3で本来実行するべき命令をカスタム版のカーネルではエミュレーション動作に置き換えている(ドキュメントに書いてあった)。USB経由で光学ドライブを接続できたとしても、iTunesでCDの内容を読み取るといった処理でパフォーマンスを発揮するかどうか非常に疑問である。

その割には、掲載されている動作ビデオを見ると、わりとスカスカ起動しているように見える。Boot Cacheの威力なのか、本当にこれだけのスピードを叩き出せているのか…………。

こいつは「第2のPippin」として、Appleの黒歴史(なかったことにしたい出来事)に燦然とその名を輝かせてしまうことになるのだろーか。それとも、廉価版Macとしてその筋のベストセラー機の座を射止めてしまうのだろーか?

しばらく様子を見ることに、、、、ただ、各種自動処理を低騒音低消費電力で行うマシンとか、組み込み用Macとして欲しい気もする(汗)

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