Apple PDA、MacPod?

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Apple InsiderあたりでApple PDAが来年早々に登場するのでは、といった噂が出ている。試作品が存在していることは噂系サイトでまことしやかに語られてきているが、その一方で今年の年末まで(クリスマスシーズン)には軽量薄型ノートが登場するといった「噂」も流れてきている。

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そんなに近いセグメントの製品を立て続けに出すだろうか? なんとなく、それはないんじゃないのという気がする。熱狂的なファンなら両方とも買ってくれそうだが、一般消費者がそう考えてくれるだろうか?

「軽量薄型ノート」も「アグレッシブな価格」で発売されるという噂であったが、そんなもんを「アグレッシブな価格」で出せるわけがな

小型軽量にしようとすれば、価格は高くなるのがセオリーだ。これがフル機能のノートではなく、PDAぐらいの構成(iPodとほぼ同じぐらいのI/F)であれば幾分は価格を抑えられるだろう。この手の噂は往々にして発信主の「願望」が「噂」として一人歩きしているケースが多いので、客観的な評価が必要だ。

では、これらが「まったく同じ製品」を別々に語った姿だとしたらどうだろう? iPhoneの時にも、「電話」「インターネットデバイス」「全画面iPod」の3つの噂があったが、結局は自分の予想どおり、これらは1つの製品を別々に語ったものにすぎなかった。

そこで、お約束どおり複数の噂を合成して、仮の姿を規定してみよう。この段階で無理がなければ面白いことになってくる。

Apple PDA(仮称)はMac OS XもしくはOS Xを搭載する。マルチタッチのテクノロジーが搭載された製品であり、オペレーションにマウスは必要ない。CPUはx86系で、Mac OS Xとバイナリ互換。USBやFireWire端子は持っていないがBluetoothをサポート。外付けキーボードを併用できるが、マウスカーソルはないのでマウスをつないでも意味がない。

ルックスはiPhoneやiPod touchとそっくりだが、倍以上の面積がある。裏面はきれいな鏡面加工が施されており、磨き屋シンジケートの丁寧な仕事を堪能できることだろう。裏面にはiPodよりもかなり大きめのAppleロゴマークが彫り込まれており、電車の中で使ったりすると、目の前の人にそれがApple製品であることが分かるようになっている。

無線LANを搭載し、通話のための機能は持たない。HSDPAの通信機能が載っていたら楽しいが、消費電力の都合上そこまで欲張らないことにしよう。大丈夫、世間ではiPod touchという「露払い」のおかげでWiFiスポットへの関心が高まっているので、どこにWiFiスポットが存在するか情報が出回って(雑誌の付録とかで)ずいぶん分かりやすくなっているはずだ。

……こういうものだったら欲しい。そもそも、オンスクリーン・キーボードはiPhone用ではなくこの製品用に開発されたものだったと考えると、かなり実用的な感じもするし楽しそうだ。

フル機能のMac OS Xか、機能限定のOS Xか……これは、採用するCPUによるだろう。x86系が搭載できるのであればフル機能のMac OS X。ARM系ならOS Xでバイナリ非互換。どちらの可能性もあるので、なんとも言えない。SSDの容量の問題もあるかもしれない。フルスペックのMac OS X 10.5だとどの程度のディスク容量を消費するのだろう。まあ、軽く見積もっても8GBぐらいは欲しい。

ただし、x86 CPU搭載だとCore2Duo相当品の1GHzぐらい? メインメモリは……512MB載っていたらすごい、ぐらいの勢いだろうか。間違ってもこれでビデオ編集をやろうとは思わないだろう。iLife Suitesもスケールダウンしたものが標準搭載されているだけだ。Finderも載っていなさそうな気がする。メニューもない。マルチタッチを前提とするとそういう「ちまちましたUI」は載らない。ああ、だんだんMac OS XではなくOS Xが載っているような気がしてきた。AppleScriptが動くかどうかも怪しい。いや、多分無理だろう。

ストレージのことも考えてみると……HDD搭載はない。SSD搭載で32GBぐらいでなんとか。16GBでも我慢するとしよう。すると、価格は10万円に手が届くか届かないかというレベルだろうか。気持ち10万円を切るぐらいで、99,800円。ちょっと高いな。MacBookの価格帯とどうやって差別化するのか疑問だが、まあそこまでは真剣に考えないことにしよう。

名前は…………iPodとMacの両方を想起させるような名前が望ましい。「iPad」「MacPad」「MacPod」あたりから自由に選んでもらえばいい。「Mac」が入っているので「MacPod」でどうだろうか。

そして、これが本当に売れるのかを考えてみると……とりあえずUSでは来年の新学期から教科書として学校に導入されそうな勢いで売れるようには見える。自分もこれなら1つほしい。Keynote Playerなるアプリが入っていて、Mac上でKeynoteで作成したスライドを再生できたりすると、かなり欲しい人は出てきそうだ。

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