自民党と民主党、主張に違いがあまり見られない政党をそろえて2大政党制などと言われても、いまひとつピンと来ない。国会で代表同士がにこやかに挨拶をしている様子がここ毎日テレビで報じられたりで、実に興ざめである(あれは挨拶ではなく、謝っているのだという説もある。まったくそのとおりだ)。
いくらプライベートでは家族ぐるみで親しくしていても、カメラを向けられると「ふざけんじゃねえ、叩きつぶしてやるぜ!○○!」と首尾一貫したメッセージを送るプロレスラーのほうがまだ好感を持てるほどだ。
テレビの街頭インタビューで「もうひとつの軸」、「3大政党制」をこそ目指すべきではないかという話が出ていた。
まー、毛利元就の三本の矢の話ではないが、2本よりも3本のほうが折れなくてよいだろーという話は分からないでもない。
だが、そこにどのよーーな主張をもつ政党をぶつけるべきか???
その名も、
未来党
これである。これしかない。
未来党は、ひたすら未来を見据えた政策提言を行い、他党の政策が10年後、20年後の日本社会に与える影響をコンピュータでシミュレーションし、つねにPowerPoint(ここはとーぜん、Keynoteといいたい)などを使ってわかりやすく説明するのだ。
未来に向けての政策提言を行い、もうひたすら未来に向けての産業振興策を打ち出し、未来の少子高齢化社会、未来の高度情報化社会を指向した議論を行うのである。
既存政党ではいまひとつであるし、少数精鋭で行くならこれしかない。だが、そんなシミュレーションが行えるほどのデータセンターとソフトウェア部隊をどうやってまかなうのであろう。電気代もかかりそうだし、とってもお金のかかる政党になりそうだ。
さらに、誰が党員になるのかと考えると、その面々はひじょーーにうさん臭いものになりそうである。○○○バンクの○さんとか、楽○の○○○さんとか、そーゆー人たちの顔が浮かんだとたんに、なんとなくいや〜な気持ちになるのはなぜだろう。
だいたい、未来党の選挙活動はどのよーなものになるのであろうか??
メールやビデオキャスティングで政見放送を告知し、あらゆる掲示板に政見放送の告知URLを貼付ける…………まるでスパム業者じゃないか(汗) さらに、農村部に選挙カーで乗り込んで「未来党です!」とかいっても、ぜんぜん説得力がない。都市部限定の局地戦政党。ドブ板選挙なんて絶対に行いません、というおっそろしくタカビーな政党。
はたして、未来党に未来はあるのか?(汗)