以前に書いたが、Script Debugger 4.03をIntel Macにインストールすると、スクリプティングシステムそのものの動作が破綻するという症状が見られた。
つい先日リリースされた4.04ではこれが改められたとのことで、本来は喜ぶべきことなのだろうが、いまひとつ嬉しくない。直ったと言われても、「はいそうですか」と試す気にはなれない。AppleScript系の開発環境が一度こいつのせいで壊滅状態に陥ったことは記憶に新しく、実にいまいましい。
それに、いまさらScript Debugger 4.xを使うメリットが見えてこない。バージョン4.xを職場で数ライセンス購入したのだが、バージョン3.xを使い続けている今日このごろだ。
バージョン3.xから4.xへのアップグレードのうち、評価に値する項目はさほど多くない。実際にはコードのほとんどを書き換えたはずであり、同じ「Script Debugger」の名を冠しておりながらも、その内容はほとんど別物のはずだ。
だが、よくも悪くも同じ「Script Debugger」という家をCarbonという場所からCocoaという場所に移しただけ、で終わってしまっているというのがScript Debuggerのバージョン4.xにおける客観的な状況である。
さらに悪いことに、部分的に機能ダウンしている箇所も見受けられる。スクリプタブルでなくなっているため、Script Debugger自体をコントロールしてワークフローを作るということができない。これは大きなマイナス点だ。Apple純正のスクリプトエディタがScriptableなので、落胆は大きい。
もっとも、Script Debuggerをスクリプタブルにできなかったのは、Appleが作ったバグのせいであるとかで……Leopardになるまで直せないとのことだ。
まだ…………移行する気になれない(ーー;;