ピンボールには、個人的にちょっと思い入れがある。子供の頃、ちょっとしたボウリングブームがあった。ここで、「ボーリング」と書くと穴を掘る行為を指してしまうので要注意だ!(びしっ!)
で、幼少のみぎりにボウリング場に連れられて、子供なのでボウリングなどできるわけがなく、ボウリング場を走り回っていたものだ。今でもしつこく覚えている(自分の子供の頃の記憶力の強靭さと、昨今の忘却力の強靭さには親戚筋でも定評がある)。
ボウリング場にはたいていピンボールのゲーム機が置いてあり、怪しい音や光を放っていた。当時はまだTVゲームの登場前で、ゲームといえばメダルゲームかピンボールぐらいのものだったのだ。
1990年代初頭、ポケコンからPC-98を経て、仕事でAXやらSPARCstaitonやらNEWSやらNeXTstationを使っていた自分は、当時日本に本格上陸したばかりの廉価でポンコツなPC/AT互換機の洗礼を受け、コンピュータと呼ぶにはあまりに使い勝手の悪いPC/ATに幻滅。その反動もあってMacintosh IIsiを購入した。
そんな頃に、Mac用のピンボールゲーム「TRISTAN」に出会った。すでにDNAレベルでピンボールを刷り込まれていたためか、めちゃめちゃやりこんだことを覚えている。台を揺らすのが必勝法! という伝統はこの頃から顕著であった。うむっ!!
その後、TRISTANを作ったのが富山県のソフトハウス「Little Wing」であることや、その完成度の高さが認められて、並みいる海外のソフトハウスを押しのけて、Windowsにバンドルされるに至ったことなどを知る。
http://www.littlewingpinball.com/contents/ja/index.html
Mac OS Xに移行して、Little Wingのピンボールゲームとは離れていたのだが…………先日秋葉原の丹精通商にて1本500円で売られていたのを見つけ、Intel Macにインストール。残念ながら、このゲームは少々古く、Intel Mac上ではゲームに支障を来すぐらい遅くしか動かなかった。
だが、Little WingではMac OS Xへの対応をすすめ、最新作ではIntel Macにも対応(動作検証が行えているPPC版であり、Universal Binaryではない)しているではないか! 初めてTRISTANに出会ってから13年ほど。つかず離れず、LittleWingのピンボールゲームには縁が切れないのだった。うむっ!