InDesign CSで空白ページをPS出力できない

AppleScript系のバグでユーザーを苦しめるのはUS Appleの専売特許かと思っていたら、割とやってくれているのがAdobeである。

この間も、InDesign CSにページごとに1ファイルのPostScriptに出力させていたら、何ものっていない空白のページを出力させるとエラーになるのだった。やってくれるぜ、Adobe!(びしっ!)

空白ページのPostScript出力については、「命令レベルでバグ持ちなので対処はできない」とは(客先に)回答したものの、実は対処方法はいくつかある。

1つめは、あらかじめよく使う用紙サイズの空白ページを(普通にメニューを操作して)出力させておき、アプリケーションのパッケージ内部に隠しておくというものである。空白ページをPostScript出力する際には、隠しておいたPSファイルを出力先フォルダにただコピーするだけだ。事前に各種用紙サイズの空白PSファイルを用意しておけるかどうかがミソになる。

もう1つは、先の方法でも書いたとおり……AppleScriptではエラーになるものの、通常のGUI側からの操作であれば問題はないため、GUIをUI Element Scriptingで強制操作して出力させるというものだ。

現実的なところでいえば、これら2つの方法を組み合わせて、もしもパッケージ内に出力用紙サイズに該当する白紙ページのPostScriptファイルの蓄積がなければ、GUIを強制的に操作して空白PSファイルを出力。でもって、そいつを出力すると同時にパッケージ内にもコピーしておけばいい。一種のキャッシュだ。

だが、最終的にそこまでやるかどうかという判断は、そのレベルのサービスを行う相手かどうかという話になってくるだろう。

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