iMacから何を削るとeMacになれるか?(答え合わせ編)

eMacの後継機種が発表された。17インチiMacから主要部品のグレードを落としてコストダウンしたものだ。
http://www.apple.com/jp/news/2006/jul/05imac.html

CRT搭載機はないだろう、とか筐体を新規設計すると逆にコスト増になる、といった読みは当たったようだ。

逆に、光学ドライブ、グラフィックアクセラレータやHDDなどのグレードを落とすだけで、159,800円が116,000円になるわけで……グレードダウンでこれだけのコストダウンが行えるというのは予想外だった。

グレードダウンのほか、Apple Remoteがオプション扱いになったり、Bluetoothのサポートが仕様に明記されていないなど、装備を省くといった予想どおりの部分もある。

でも、主要デバイスに目を向けると無線LANもiSightもオーディオI/Oも、Gigabit Ethernetも何も削っていない。これらのデバイスは将来のOSのアップデートを経ても(将来の時点での)「Macらしさ」を維持し続ける上で欠くべからざる構成要素だとAppleが示したと言える(無線LANやiSightなどを考慮に入れた新機能を次期リリースOSに組み込んでいるとか)。
今回の教育市場向け低価格iMacは、たしかに部品のグレードを下げたり装備の簡略化を行ったものだが、でもそれだけで4万円も価格を下げられるものでもないだろう。明らかに、教育機関向けの特別ディスカウントが行われている。
たしかに、これではeMacの出番はない。けっこういいマシンだったのだが、まあそんなもんだろう。

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