小淵沢にて、本を買い込む

奥方様とちょっと早めのクリスマスを楽しもうということで、小淵沢のホテル「リゾナーレ」に滞在中である。

以前、小淵沢でよその施設に宿泊して、その際にリゾナーレ内のアウトレットモールに買い物に来てはいたのだが、宿泊するのは今回が初めてだ。

海外のデザイナーがデザインしたとかで、なかなかかっこいい施設……という期待があった。

たしかに広くて、デザインも秀逸なように見えるのだが……ハードウェアに力を入れるあまり人材教育はいまひとつといった風で、最初にされた各施設についてのレクチャーはさっぱり要領を得なかったり、緊急避難路についての説明もなかった(ドアに書いてはあったが)。

きわめつけが、12月にオープンしたばかりの温浴施設。デザインはいいのだが、肝心のお湯が塩素くさくて……さらに、お湯からあがると塩素で体中がヒリヒリするのであった。

やっぱり、ニホン人向けの施設でお風呂がアレでナニだと減点は大きい。また、お食事のほうも……うーーん、すべての施設で食事をしたわけではないものの、全体的に疑問符がつく。お昼のハンバーグはなんか、コンビーフを暖めたものが出てきたような感じで、思わず半分以上残してしまったほどだ。

部屋や施設のあちこちに小さな傷がついていても、それが修繕されている気配はない。実際に宿泊してみると「あらららら……」という点は多かった。全般的にそれなりではあるが、宿泊費用相応かと問われればどーかと思うところだ。施設内のロビーなどで無線LANが使えるので、ちょっとした調べものなどができて便利で、宿泊した部屋でも無線LANは使用できた。ただ、どの部屋でも使えるわけではない。われわれはたまたまラッキーだったのだ。

リゾナーレで唯一、われわれの期待を裏切らないのが、施設内のブックカフェだ。気に入った本を読みながらお茶をいただけるというお店で、実に雰囲気がいい。椅子やテーブルもすばらしい。そして、なんといっても本の品揃えの趣味が実によい。

普段自分が読まないようなジャンルの本(本自体、さほど読まないのだが)を手にとって、眺めているだけで時間がたってしまう。デザインの本、建築の本、写真集などなど……また、新旧を問わずさまざまな面白い本を揃えているようで、ちょっと昔に話題になったあの本、というものもさりげなく置かれている。

学術書とか専門書といったものはないのだが、読んでナンボ、付箋をつけまくって資料化するような本ではなく、部屋に飾っておくとオシャレな感じがして心が満たされる感じの本が多い。癒し本?

その中で、ビジネス書なども置いてあったりするわけだが……行くたびにハートをわしづかみにされて帰ってきた本とか、今回はじめてお目にかかった本などなど、気がつけば3冊も買ってしまった。

■スウェーデン式 アイデア・ブック
 フッレドリック・ヘーン著
 「北欧デザイン、ポップカルチャー、絵本……
 アイデアとセンスの国、スウェーデンからやってきた
 創造性を育む小さな本」ダイヤモンド社/1,000円

■ロジカル・プレゼンテーション
 高田貴久著
 「自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの『提案の技術』」英治出版/1,800円

■テレビCM崩壊〜マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
 Joseph Jaffe著 翔泳社/1,600円

時として、自分の出したアイデアの大きさに圧倒されて、それを実行に移すための道筋を見失ってしまうこともままあるところだが、アイデアを形にするためのヒントや方法論を得たいところだ。

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